静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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新清水1126-東名江田1326 しみずライナー4号 7804便(JRバス関東)

*遡及日記*
 H658-05406号車(東京支店)
 その日、いつもなら東名静岡へと向かう道を左にではなく右に曲がり、新清水へと向かう。そう、自宅最寄りの東京行高速バスのバス停に向かうためである。
 新清水。何回と無くその場所には赴いたが、いよいよ自分にとって初めての「しみずライナー」の旅路が始まる。バス停には、真新しい看板が出ているだけで、他には何も無かった。流石に自分だけかと思ったが、他にもお客さんが来て、結局は新清水からは3名乗車となる。
 車内はすでに折戸車庫方面から8名前後乗っており、大分その「便利さ加減」が知られるようになってきたのではないだろうか。そして、清水駅前から10名近く乗車し、最終的には20名程度のお客さんを乗せて一路東京へと向かう。

 自宅から最寄りのバス停が「新清水」。今までは正直冴えないバス停だったのだが、いきなりここが東京方面への出発点になってしまう。静岡駅や東名静岡まで行かなくても乗れてしまうって言うのがいい感じ。ちなみに、ここらへんんに出ている看板はこれだけ。待つことしばし、折戸車庫からの「しみずライナー4号」が到着。西工ボディの見慣れたやつがやってくる。ふと社番を見ると・・・

 あれ?2/3に波止場フェルケール博物館前で撮影をした車両と一緒。ひょっとしたら、「しみずライナー」への限定運用になっているかもしれない。乗ってみると見たとおり、JRバステック車と同一の「楽座シート」使用でマジで快適。いや、これでもう、東名高速線(除くJRバステック便/JR東海バスの一部便)には正直乗れなくなってしまいそうな予感。その後、清水駅で10名ほど乗せて、最終的には20名程度で東京へ向けて発車。ちなみに、1A席をアサインされていました。別に狙った訳ではないんですが。

バスそのものは特に何も珍しくはない。普段から乗り慣れている東名ハイウェイバスのそれであるし、椅子も何回と無く載った「楽座シート」。景色も全く同じ。自家用車や公用車から眺める景色と一緒。
 だが、そこに広がる風景は非常に新鮮。初めて訪れるようなまちを走っている錯覚に陥るような気がしてならない。
 清水インターの料金所をくぐり、東名本線上へと出ると、思ったよりアグレッシブな走りを見せてくれる。高速道路の最高速度である100km/hをキープしての走りは非常に心地良い。そう、まるで自家用車でクルーズをしているような感じと言えばいいのであろうか。

 清水駅前を出て1時間もしないうちに足柄サービスエリアへ到着。普通ならば必ず停車する東名富士や東名御殿場を通過するだけでこれほど早いのか、と正直な話驚いた部分もある。
 足柄サービスエリアでJR東海バス担当の東名ライナーや、西日本JRバス担当の東海道昼特急富士急行バスの河口湖線と離合するが、決して見劣りがするものではなかった。昼特急のような華やかさも、東名ライナーのような伝統もそこには無い。だが、確実に「力強さ」を感じる。一体この「力強さ」は何なのだろうか?本当に気になって仕方ない。

 足柄での短い休憩を終えると、一路東京を目指して再び快適なクルージングが始まる。快適に、そして、力強く。
 そして、1時間もしないうちに今日の下車地である東名江田に到着。都合、バスに乗っていたのは2時間とほんの少し位だろうか。
 これほどまでに快適な旅は無いように思える。そして、東京駅を目指すバスを見送り、一路横浜市内へと向かうために地下あざみ野駅へと向かう。

 復路は、明日、東京駅から始まる。