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数値目標ってどうよ?

 今朝の新聞を読んでいて気になった記事が。


 県は、県づくりの戦略や施策展開の基本指針となる県総合計画「魅力ある“しずおか”2010年戦略プラン」の見直し案を公表した。県政の基本理念の「富国有徳 創知協働」の考え方、「県民くらし満足度日本一」の実現に向けた方向性、地域計画を新たに盛り込んだほか、新公共経営に基づく数値目標については約6割を見直して164項目を設けた。県民意見を3月13日まで、募集している。
 計画は平成18?22年度の5年間。基本構想には市町村合併などに伴う県の役割変化や、市町との役割分担、協働の基本的な考え方を示し、安心・安全や環境、交流など7つの県民生活の分野別に県の方針を記載した。県民の「自己実現」の分野では「富士山の世界文化遺産への登録の実現を目指した取り組みを進める」などを加えた。
 政策ごとの目標を定める基本計画は、具体的な数値目標として「自分が住む地域の景観を誇りに思う県民割合75%以上」「1人当たり県民所得全国3位以内」「国体の総合順位8位以内」などを新設。県内の温室効果ガス排出量削減目標を6%から12%に、交通事故年間死者数を300人から200人などに変更した。
 新たに追加した地域計画は伊豆半島、東部、中部、志太榛原・中東遠、西部の5地域区分ごとの目標像と施策の基本方向を定めた。伊豆半島は「住む人も訪れる人にも快適で魅力ある地域」、中部は「にぎわいと創造性豊かな地域」、西部は「多彩な地域文化の融合による新たな都市圏」などとする目標像を描いた。
 県民意見募集後、3月24日に審議会を開いた上で正式決定する。見直し案は県庁や各財務事務所、県ホームページなどで閲覧できる。意見は持参、郵送、ファクス、メールで受け付ける。
 問い合わせは企画調査室[電054(221)3129]へ。
県総合計画 見直し案を公表 県民の意見募集■2/20 静岡新聞
 まぁ、パブコメの募集に関してはいいと思います。それが「取りあえず意見を聴きましたが、何か?」と言うような逃げ道にならない限り。冗談抜きでこの見直し計画を読み込んで何か意見を書いてみようと思っています。しかしながら、気になるのは「数値目標を増やした」って言う点になるかとは思うんです。
 確かに実績評価って言う部分では数値目標を立てる事によって、その政策の効果を測定できる部分があるかとは思いますし、正直に言えば「評価」って言う面から言えば良いことだとは思うんですわ。ですが、問題はその「目標を達成するためにどのような方法を使うのか」って言う所なんですよね。単純に「売り上げ」とかを求めるものではないと言うのが民間企業と行政機関の大きな違いではあると思うのですが、ある目標を達成する事だけに精一杯になってしまい、本来ならば見るべきモノを見落としてしまう、これが出てくるのが正直な話を言えば心配な部分であったりします。まぁ、恐らくそんなバカな事はないと思いますし、何をやるにしても行政と言うアクターだけでは到底不可能なのは目に見えてますので、常に実施方法に関しては何らかの形で監視があると思いますが、それでも、変な方向に向かわないようにしなくちゃならんなぁと思う訳で。



 ただ、常々思うのはこの手の議論って「いつも顔ぶれが同じ」って言うような気がしないでも無いんですわ。確かに見識が高い方とか色々といらっしゃると思いますし、それはそれで必要な事かもしれないんですが、本当だったらもっと色んな人の声も聴く必要があるんじゃないのかな?って思う部分もあるんですが。難しい所かもしれません。