静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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折戸車庫0810→東京駅1123 7804便 しみずライナー4号(JR東海バス)

 747-04951号車(静岡支店)

 今までJRバス関東が単独運行をしていた「しみずライナー」に、地元のJR東海バスが参入と言う事になり、東京に出かける用事のついでに早速乗車してきた。
 別に乗車するのは新清水からで良かったのだが、折角の機会なのでわざわざ折戸車庫まで足を伸ばし、JR東海バス初便を全区間乗車した。
 正直な事を言えば、JRバス関東便と比べれば「車両」と言う事だけ言えば見劣りしてしまう。しかし、清水駅前発が8:30と言う事で「使いやすい」便であるのは間違いが無い。事実、折戸車庫の段階で6人乗車し、最終的に清水駅前出発時には約25名程が乗車をしていた。一番いい時間帯の便を取ったJR東海バス、と言っても過言ではない。

 座席は「高速バスネット」で予約をしたのだが、恐らく何も考えずに一番最初に予約をしたのか、席は1A席と言う最前列の席を割当された。正直に言えば、足下が狭くて余り好きではない。だが、足下の狭さを我慢しても、蒲原付近にある桜並木を遮るものなく見る事が出来るのはうれしい。
 去年もこの時期に、静岡発の東名高速線でこの区間を通った訳だが、やはりいい風景である。桜並木の中を通り抜けるこの光景、密かに東名高速線の中ではこの時期のお気に入りの光景である。
 外の天気の良さと、前日の寝不足。気が付いたらうとうととしてしまった。これもバス旅の楽しさ。

 足柄で小休止。
 外から見る限りでは、このバスを見て「しみずライナー」と分かる人は少ないであろう。どう見ても、普通の「東名ハイウェイバス」にしか見えない。
 まぁ、それでもいいのかもしれない。あくまでの車掌は「器」であって、その「器」よりも、その器に身を委ねている様々な想いこそ一番大事なのかもしれないのだから。
 とは言え、何故この路線にJR東海バスが入ってきたのかは気になる。様々な大人の理由はあるのかもしれないが、やはり「地元のJRバス」と言うプライドなのかもしれない。 

 JR東海バスだけにあってJRバス関東に無いもの。それは「特急」と言う種別である。個人的には「特急」どころか「超特急」と言ってしまっても構わないのでは?と思う所ではあるが。
 何と言っても、各停留所に丹念に止まりながらドアの開け閉め、そして停止発進を繰り返しながら行く、各駅停車の「急行便」とは違って、清水から乗ってしまえば東京駅までゆったりと過ごす事の出来る「しみずライナー」は、「東海道昼特急大阪号」とはまた違った「のんびり出来るひととき」を楽しめる空間であるのかもしれない。