静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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九州奇行(総括2)

 で、今度は芦屋町から福岡市内の事を。
 今回の九州奇行最大の目的は「あしや人形感謝祭」ではなく、かと言って西鉄宮地岳線でもなく、ギンギラ太陽'sの「スーパーマーケット三国志」だった訳なんですが(これはマジ)、演劇の内容も良かったんですが、それ以上に福岡と言う街が「懐の深い都市」だなぁ、って思ったのが最大の部分です。
 ネタバレにならない程度に話の内容を書くと、物語の始まりはダイエーの没落から始まって、その中でスーパーマーケットがどのような経緯で作られてきたのか、って言う恐ろしく真面目(でも面白い)な話をコミカルなタッチで描いた舞台ではあったのですが、当然お客さんに見せるに当たっては多少なりとも脚色をしたりとかって言う感じで、笑いを取るために茶化す必要が有るわけで。恐らく、茶化される側の人にとっては「何じゃこりゃ」って言う感じで決して気持ちのいいものではないと思うんですが、それを受け入れている・・・って言うのは正直言って静岡じゃマネ出来ないのかな?って思う所があります。


 実際、今回は「福岡演劇フェスティバル・オープニングアクト」って言う事で行政も大いに絡んでいる部分もあるのかもしれませんが、にしても、良くスルーしてくれるなぁ・・・って言うのが本心でした。
 実際、まちの中を歩いていると結構若い人も多かった訳で(特に西鉄ホールが入っている所は若い人向けのお店が多かったような気がします)、そう言う意味では結構活気があるように感じました。その一方、宮路岳線を乗って中心部から離れるとまだまだのどかな雰囲気の場所があり、非常に暮らしやすいような印象を受けたのが実際の所です。

 実は結構福岡って住みやすい所なんじゃないの?


 本気でそう思ってしまいました。いや、静岡も住みやすい所ではあるのですが、いかんせん東京に余りにも近いって言うのは色んな部分でマイナスの効果を生み出してしまうような気がしないではないのです。余りにヲタな例で恐縮なのですが、静岡では地上波深夜アニメが一切放送されていません。何でかって言えば、スポンサーが付かないからです。実際に市場はあるのかもしれませんが、その市場は静岡県内で完結するのではなく、高速バスで約3時間の東京と言う巨大な市場によって需要が満たされてしまっている訳で。これはヲタ産業だけに限った話ではなく、他の分野でもそうなんですが。
 つまり、九州全体の色んな需要を満たすだけの供給が存在しているって言うわけで。