静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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大阪駅2340→東京駅0756 プレミアムドリーム号 (西日本JRバス)

*大阪発5月5日ですが、便宜上5月6日のエントリにしました。
車両:744-0975号車(大阪高速管理所)
乗務員:西日本JRバス阪高速管理所(三ヶ日営業所)JRバス関東東京支店

 大阪で幾つかの用事を済ませた後、今度は東京へと向かう事になるが、今回は「プレミアムドリーム号」を使ってみる事にする。残念な話ではあるが、プレミアムシートを確保する事が出来なかったので、今回は2階席の「スーパーシート」ではあるが。
 新宿行の「青春ニュードリーム大阪号」が出た後、そのバスは入ってくる。パッと見は普通のドリーム号であるが、よく見ると「Premium Dream」と言う文字も誇らしい。早速携帯とクレジットカードを見せて車内に入る。今回は9A席と言う事で足もと狭いだろうなと思っていたが、実際に乗り込むと結構圧迫感を感じるのは気のせいだろうか。
 椅子に座ると、なかなか前が見えないと言う感じ。

 昼特急で乗り慣れているダブルデッカー車とはまた違った雰囲気である。やはり椅子の大きさと言うものがあるのかもしれない。
 だが、ひとたび座ってしまえばそんな狭苦しさも感じさせない。しっかりと体をホールドしてくれるこの椅子は、「寝るための」シートであり、実際にリクライニングを倒すとその真価を発揮する。実際、自分も横になるとその良さを感じてしまい、消灯後完全に多賀SAまで寝入ってしまった程であった。
 300円を高いと見るか安いと見るか、いや、それ以上にドリーム号を安いと見るか高いと見るかはひとそれぞれであるかもしれないが、どうせ乗るならばこの「スーパーシート」を本当に薦めたい。

 多賀を出てから再び車内は消灯され、誰もが夢心地の間に東京を目指す。
 ふと目が覚めると、カーテンの向こう側が明るくなっている。時計を見ると5時を少し回っている頃。隙間から外を見ると・・・あれ?いつも見ている町並みが見えるではないか。そう、丁度静岡のまちを見下ろして東名の上を走っている所であった。
 悲しいかな、何故かつい暫く外の様子を見てしまう自分が居る訳だが、それでもどことなく新鮮な光景に見えるのは言うまでも無い。
 そして再びシートにもたれてしまえば二度寝に突入。二度目の目覚めは霞ヶ関のランプを出る寸前であった。

 しみずライナーやドリーム静岡・浜松号の車窓から見る東京のまちと全く同じ所を走っているが、やはり何か違うような気がしないでもない。大阪から寝ている間に東京に着いたと言う事がそうさせるのか、それとも、プレミアムドリーム号と言う空間がそうさせるのかは分からない。
 東京駅には10分早く到着した。6月1日からは毎日運行となり、同時に「プレミアム昼特急」として昼間の便にも運行される事が決まっている。消えていく昼特急と、新しく生まれる昼特急。気分は多少複雑ながらも、新しい道が拓かれるような気がしていた。
 そう、今度こそはプレミアムシートで。