静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

アリーナづくりのきっかけとして。

長くなるので本文でコメントします。


湾岸の高速屋 2007/12/05 00:28
とりあえず思ってみたことを。私自身この手のイベントは軽くスルー(そもそも今の日本のアニメ文化に興味がない)なわけで、店側でも客側でもない「完全な外野」からの意見であることをお断りしておきます。
イベント自体は「人集め」の点ではひとまずの成功をおさめたと思いますし、「集まった人(客層)」も(特別に金持ちではないけれども)ある程度銭を落としうる客層なので、単発のイベントとしては大成功だったと推測します。
ただ問題は、あくまで「単発」のイベントであるので、流行り廃りの激しい現代においてらき☆すたのブームがいくら続くか、ということにすべてが左右されるわけで。長短こそあれブームはいずれ終わりを迎えるわけですから、今ここでらき☆すたに頼りすぎて、ブームが終わってから「さぁどうするよ」、ということになってからでは遅いと思います。
もうひとつ、根本的に「鷲宮町の発展に寄与している」とは思えない点。らき☆すたブームに便乗したからといって、あるいは全国に「鷲宮町」の名前が知れ渡ったからと言って、東武鷲宮駅前が(継続的に)賑わっているか、東武ストアが再び開店したか、鷲宮町の人口や商店が増えた(→税収が増えた)か。すべて答えは「否」であるはずです。イベントの成功が、即「町おこし」としての成功につながりうるかどうかは正直微妙だと思っています。
鷲宮町の中心は、単に地図上で見ただけでも飽きたかにJR東鷲宮駅に移っているように見えますし、それこそ上野に出るなら東鷲宮駅を使うでしょうし。最近では隣の久喜駅から半蔵門線直通で渋谷へ直通でいけるようになりましたから、クルマで久喜へ出て半蔵門線直通電車を使う客層もいることでしょう。そういった流れを食い止める・引き戻すには、単発のイベントでは全く以て効果がないのではと思います。
とりあえず、この手のイベントで町おこしをするには、継続的に「アイテム」がもたらされていくようでないと厳しいと私は見ています。
湾岸の高速屋さん、この手のイベントに関する問題点の本質を掴んでいるコメントをありがうございます。
私自身は「イベントそのもの成功」と言うのは「成果」として必要であるとは思うのですが、実はこのような「地域活性化」と言う全体の文脈で見た際には「個々のイベント」と言うのはあくまで手段でしかない、と思っています。
今回のイベント主催者はあくまでも「地域に基盤を持つ商工業者」であり、基本的にその場所から移動が出来ない属性を持っている方であると思います。実際にその地域に住んでいる住民の中でその占める比率と言う事を考えるとその割合は決して多くないのではないでしょうか。コメントの中で指摘のあった「中心市街地の移動(東武鷲宮→JR東鷲宮)」と言う状況や「久喜までの半蔵門線直通運転」と言った外部要因を考えると、どうしても地盤沈下は否めない状況にある、と言うのは否定しがたい事実なんですよね。実際、静岡なんかの地方都市では清水や焼津と言った都市が静岡に吸い取られる状況ですし、静岡市自体も東京に吸い取られる状況があるのではと思っています。
そんな中で、他の地域との「差違」、すなわち「他の地域には無いonly oneの要素」を探す一つのきっかけとして、この間のイベントを高く評価している所なんです。確かにその要素は外部からいきなり持ち込まれたものであるのには間違いない所で。いろいろと評価を見てみると「タイミングが遅すぎ」と言う意見もあるようですが、「何もせずに見てるだけ」であるよりは評価しないとならないのは確実でしょう。
正直、今回はあくまでも「ブームに便乗した」と言うのが世間一般的な評価になるのかもしれませんが、それでも、「自分たちの住んでいる地域を何とかしたい」と言う商工会青年部の想いからスタートしました。言うなれば「一石を投じた」って言う部分なんですよね。そんな中で「こんなイベントやるんじゃねぇ」と言うような意見もあるでしょうし、「まぁ、なんか神社でにぎやかでやってんのはいいんじゃね?」と言うような感想を持った人もいるんじゃないかなと思うんですよね。
で、ここで地元の皆さんには「今回のイベントをどう思うか?」って言う事を徹底的に議論して欲しいんですよ。それこそ町内会やら商工会って言うような既存組織の枠を超えて。その「話し合う場」を作る事が出来れば・・・このイベントは本当の意味で大成功って思うんですよね。そんな中でイベントの話じゃ無くって「普段の生活」の話でもいいですし、「こんな風になって欲しいよね」って言うような「まちの『明日』を語り合う」事をして欲しいって思うんです。
 何でこんな事を考えるのか、て言いますと、自分自身静岡市の「都市計画マスタープラン」の地区検討委員会のメンバーを受けた事があり、何回も会合に参加させて頂きました。ですが、「若い人」って居ないんですよね。自治会の代表の人(=お年寄り)とかが多くて・・・確か自分が一番若者だったのかな、30過ぎでw。まぁ、確かに仕事の事や家庭の事が忙しくて「んな会合出てられっか」って言うのが一番大きな理由だと思うんですけど、「言いたい事があるなら、言える所に出て意見を言うべき」だと思うんですわ。将来的にそのまちに住むのは「ン十年後の自分」ですし、その時に「こんな風になって居て欲しい」って言うような事を言うべきなんじゃないかな?って思うんです。勤め人の立場として。
 別に『らき☆すた』のまち、って言う事で地域作りをしろって言っている訳じゃぁありませんw。『らき☆すた』が一つの起爆剤になって「地域の将来像」を地域の人が描けるようになったら面白いんじゃないのか?って言う所なんですわ、私の本音は。