静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

白河駅→磐城棚倉 白棚線(ツアー貸切バス)


車両 :L527-99503号車(東北道統括支店 棚倉営業所)
乗務員:東北道統括支店 棚倉営業所
 
 指定された車両は1号車と言う事で、このバスに乗って磐城棚倉を目指します。白棚線そのものは以前乗った事がありますので、とりあえずは車窓を眺めながらのんびりと行く事にしますが、夏まっさかりの頃の様子と真冬の様子は全く違いますね。それぞれにいい味のある風景の中を走っていくと言う感じでしょうか。前回の訪問記はこちらからどうぞ。
 その前回降りた古関駅の少し先でフォトランストップ。貸切バスでしか出来ない訳で、早速カメラを持ち出して何枚か撮影してみました。

 山を背にした、田園風景の中の様子を1枚。

 少し低い場所から空をバックにして1枚。
 高速バスとは違ったのんびりとした雰囲気を味わう事が出来る訳で。この日は対向車とのすれ違いは1回程度しか無かったので、こんな写真も楽しむ事が出来た訳で。また、ドライバーさんから「見える範囲に必ず待避スペースがある」と言う事や、「実は早い者勝ち」、そして「最高速度は常識の範囲内」と言った色々と面白い話をお伺いしながらバスは進んでいきます。こんな興味深い話をお伺い出来るのがこのツアーの面白い所だったりしますね。
 そして、途中の廃道になった区間の散策。以前桧木駅から磐城棚倉駅まで歩いた事があったのだが、今回はそのもっと手前から歩く事が出来る訳で、これも実は結構楽しみだった。

 路肩には少し雪が残る。そして、その先の日陰の場所にはまだ踏まれていない新雪も。

 ここにバスが走っていた事を示す速度制限標識。一見鉄道のそれと見間違えそうなそれは「国鉄バス」が走っていた証。

 空は晴れて。今でも向こうからバスがやってきそうな錯覚に陥る。だが、その道は役目を譲ってゆったりと自然に還ろうとしている。
 今では「役目」を終えてしまっている。それは現実だし、一企業が運営する以上はその「採算」と言う事から色々と考えなくてはならないし、役目を終えたのはある面当然の帰結かもしれない。だけど、そこに「色んな人の想い」があったと言う事実だけは忘れてはならないと思う。受け継ぐべきもの、それは一体何であるのだろうか?
 それを探し続ける事が「旅を続ける」一つの意味かもしれない。