静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

厳密には地域交通じゃないけど。

 とまぁ、昨日は東海道線普通電車往復で東京日帰りしてきたんですが、ここ最近バスばっかり乗っている自分には久々に「東海道線日帰りも悪くないな」と思ったところもあった訳で。あ、別に日和ったとかって言う訳ではありません。ただ単に「青春18きっぷ」の安さに釣られたって言うのが実際のところなんですけどねw。実際には東日本管内はグリーン車で往復しているので、当然そのコストは発生していますが。
***
 普通電車で往復して思ったのは「熱海まで出れば、後は何とかなる」っていい気楽なところが存在しているって言うところでしょうか。要するに、「あんまり時間の事を考えないでいい」って言う事や「立ってでも乗れば何とかなる」って言うところなんですよね。まぁ、新宿駅からの湘南新宿ライン特別快速小田原行の最終は17時発だの、E233系3000番台はどの列車に入るのか?って言う事は気になるところですが*1
 確かに高速バスの方が楽なんですよね。乗車するたびに書いているLogで「後は寝るだけ」とか「足柄まで記憶が飛んだ」とか書いているのですが、一度席に座ってしまえば東京駅or新宿駅まで乗り換えなしで行けるって言うのは普通電車だけじゃなく、鉄道に対する大きなアドバンテージになると思いますし、座席指定制って言う事は「切符を買った時点で座席が確定している」って言う事では安心できますわ。それこそ、特に駿府ライナーに関して言えば大内観音入口BSに駐車場があるので、そっから自宅まで自家用車おkって言うのはやっぱり強いんです。
 ですが、昨日出かけたように「帰りの時間が自由にできる」って言うのは鉄道の強みになるんじゃないかな、って思う所で。本当だったら東京発1744で帰ってくる予定にしていたのですが、結局は繰り上がりまくって1533と言うような事ですから、バスでも空席があれば可能とは言え「いい加減な行程を組める」って言う事で言えば、鉄道の方がメリットは大きいんじゃね?って思うんですよね。バスだと「帰りの時間が決まっている」訳で、どうしてそこはケツカッチンな行程を組まないと乗車券が紙屑と化すって言う事もありますし。
***
 正直、このBlogではバスの事をメインで書いているのですが、一歩引いて考えるといい意味で「どっちもどっち」なんだよねぇ、って言うのが偽らざる所なんです。ある程度行程の冗長さを確保したい場合には鉄道利用で余裕を持った行程を組むとか、定常的な目的の場合にはバスを使うとか言うある程度の「棲み分け」が出来るのではないか、って思うんですわ。
 ただ、鉄道(特に普通電車)の場合には、本来の利用目的は長距離輸送ではなくて「地域内輸送」なんですよね。あくまでも18きっぷで乗る場合って言うのは「ちょっと乗らせてもらいますよ」って言うところであって、あくまでも主体が18きっぷではないのでは、と思うんですよね。その反面、高速バスって言うのは東名高速線の急行・特急を除けば「その発着地向けの交通機関」と言う部分がある訳で。う〜ん、「属地性」って言うものの違いが存在しているんじゃね?と言う事が言えるのでは無いかと思うんです。結局は「自分の目的に応じて使い分ける」って言う事が必要になってくるんじゃないのか?とユーザーの視点からは思う訳で。
***
 とは言え、鉄道にしても高速バスにしても、その運営をやっているのはボランティアじゃなくって「企業」ですから、どうやって「自分たちの運営する交通機関にお客さんを誘客するのか」って言うところが最大の問題になってくる訳で。同じ交通機関同士での競合、確かにありますし、この競合が無いとサービス向上はあり得ない訳ですから、多いに競合はやって欲しいものの、全体としての連携はどこかで必要なのでは、と言うのが持論だったりします。
 利用客を多くする方法、それは個々の企業が作るのではなく、地域そのものの価値をいかにして向上させるのかって言う所になるんじゃないのかな?って再認識をした昨日一日でした。

*1:その関係で東京発1533の快速アクティーに乗ったって言うのが実際のところなんですけどねw