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カスラック公取立ち入り調査


 日本音楽著作権協会JASRAC、東京)が音楽の著作権管理で放送局と包括利用契約を結び、新規事業者の参入を妨害する形になっているとして、公正取引委員会は23日、独禁法違反(私的独占)の疑いで立ち入り検査した。
 音楽著作権管理事業は、JASRACなどの事業者が作曲家、作詞者などの著作権者に代わって曲の使用を許諾。使用者から徴収した使用料を著作権者に分配し、手数料を受け取る仕組みになっている。
 関係者によると、JASRACはテレビやラジオなどの放送局と、曲の使用頻度に関係なく放送事業収入の一定率を使用料として受け取る「包括的利用許諾契約」を締結。大量に曲を使う放送局の使用状況は把握しにくいことから、1979年に制度が導入された。
 2001年に音楽著作権管理事業への参入は登録制になったが、放送局側は圧倒的シェアを占めるJASRACの曲が使い放題。ほかの事業者が著作権を管理する曲を使う場合には追加支出が生じるほか、著作権者も曲が使われにくい事業者を敬遠する結果、参入は困難となり、私的独占の疑いが持たれている。
音楽著作権、私的独占疑い 公取委、JASRACに立ち入り ■4/23 静岡新聞
こう言う方向で攻めてきましたか<公正取引委員会
 「インターネットがここまで普及して来た中で今までの著作権保護制度に問題を感じている総務省内閣府を焚き付け、今までの著作権保護制度を墨守しようとしている文科省(って言うか文化庁)に業を煮やして、色々とネットで不平が出ているカスラック独禁法違反(私的独占)の疑いをかけ、公正取引委員会が調査に入った」って言う構図って言うのは流石に無いですよね(笑)。つか、そこまで影響を及ぼす事が出来るのかと小一時間問いつめられそうなんですが。
 と言う冗談はさておき、「フェアユーズ」と言う事を言いながらも、公的機関でありながら説明責任を全く果たしていなかったと言う点が問題になったのかなと言うのが正直な感想だったりします。そんな中で、流石に税務当局ではないので資金面としては解明できないものの、一番分かりやすく、かつ、問題になっているイシューである「包括的利用契約」を問題にして突破しようと言う事でしょうか。
 確かに「アーティスト自身が使用量を払ったのにも関わらず、自分の所に使用料が戻ってこない」と言う話があれば、それは本来のJASRACが果たすべき役割を果たしてない事になりますので、やっぱり「おかしい」って言う話が出て来て然るべきですし、「売り上げ」とは言え、公益を増進するための法人が公益に反する行為を行っていると言うのは許しがたい部分である訳で、個人的には徹底的な調査をして頂きたい所です。
 確かに著作権がらみの問題は個人では非常にややこしい所もありますし、そのような問題を処理するプロフェッショナルとしての役割はあると思いますが・・・やっぱりやっている内容が内容だけに「その業務はある程度ガラス張り」である事が求められるのかなと。
 ここまで来た訳ですから。膿みは出し切ってほしいですね。