これで政治家なんすか？

　街中に氾濫（はんらん）している美少女アダルトアニメ雑誌やゲームは、小学生の少女をイメージしているものが多く、このようなゲームに誘われた青少年の多くは知らず知らずのうちに心を破壊され、人間性を失っており、既に幼い少女が連れ去られ殺害される事件が起きている。これらにより、幼い少女たちを危険に晒（さら）す社会をつくり出していることは明らかで、表現の自由以前の問題である。社会倫理を持ち合わせていない企業利潤追求のみのために、幼い少女を危険に晒している商品を規制するため、罰則を伴った法律の制定を急ぐ必要がある。
　ついては、美少女アダルトアニメ雑誌及び、美少女アダルトアニメシミュレーションゲーム製造及び販売規制の罰則を伴った法律を制定されたい。
「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」 ■参議院

　気になった所を冷静に書き出してみた。
■この請願の目的を達成するために、「強制力を伴った法律」が必要なのだろうか？
　→罰則を伴う法律の制定は、あくまで「最終手段」じゃね？
　→法律によって規制される業種で勤務している人の補償はどうするの？
■「知らず知らずのうちに心を破壊され、人間性を失っており」
　→その根拠をぜひ提示してほしい。
　→少女アダルトアニメ雑誌及び、美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの売上数と、小学生に対する性犯罪件数の因果関係はどうなってます？
■「全面規制」を行った場合に発生すると思われる事象にどう対処するのか？
　→市場のアングラマーケット化に伴う暴力団組織の介入。
　→暴力団取締に要する費用と、適切な管理に要するコストの違いは？
　→適切な管理を行った場合に見込まれる税収の機会損失をどう考えるか？
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　確かに何らかの規制が必要であるのは認める所ですが、その規制を実施する事によって他の分野での問題がまた発生してくる事もまた事実な訳で。正直、そこまでこの人考えているのかなぁ？なんて思う所があったりします。
　いやぁ、ぜひとも明確に立法の必要性とその根拠を示してほしい所ですね。