静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

その一方で。

 昨日の高速バス新規路線開業の速報の一方で、こんな話題も出ています。


富士市富士宮市内で路線バス事業を行う富士急静岡バスは9月1日から、全路線の4割弱の13路線で、平均で2割弱減便を行う。期中の大がかりなダイヤ改変は異例。同社は理由を「路線バス部門の赤字体質に、燃料高騰が追い打ちを掛け経営を圧迫しているため」と話している。中部運輸局静岡運輸支局によると燃料高騰を理由とした減便は県内初という。
 減便路線は吉原中央駅起点の4路線と、富士宮駅起点の9路線。減便数や減便率が高い路線は、富士宮駅―大月線―吉原中央駅(平日復路)が現行36便から20便(44・4%減)に、吉原中央駅―富士駅(平日往路)が55便から40便(27・2%減)など。
 減便理由は、燃料軽油がここ1年でも1リットル当たり50円ほど上昇し、路線バス部門だけで年間約4000万円の経費増が予測されることや、首都圏などで現れるガソリン高騰によるバス利用増などが見られず、客の減少が続いているためとした。
 減便は通勤時間帯の朝晩を極力避け、富士宮市内の路線は土日を中心に実施。吉原中央駅―富士駅など採算路線も減便対象に加え、全体として事業効率を高めるようにした。慢性的な乗務員不足により、減便に伴う人員削減はないという。減便による経費節減効果は約400万円の見込み。
 同社の路線バス部門は赤字が続き、2007年も約1億円の赤字だったという。同社は4月の定期ダイヤ改変で両市内合わせて6路線を廃止したばかりだった。
 同社は「燃料高騰が今後も続く見通しの中、少しでも早く対応せざるをえなかった。利用客の影響を抑えるため必要最小限にとどめたつもり」と話している。
路線バス大幅減便 来月から富士急静岡バス静岡新聞
 富士急グループでも富士市富士宮市静岡市(清水区)を中心に運行している富士急静岡バスの話。ここ最近の燃料高騰の影響でついに運行回数の縮小を行わなくなってしまったわけで。私も以前は富士急行バス(当時の)沿線に住んでいたこともあり、結構頻繁に乗っていたのですが、自家用車への転移によって運行本数が大きく減って来た事も見ておりました。そんな中では寂しく思う部分もあるのですが、企業もヴォランティアでやっているわけじゃないので仕方ない部分があるのかなとは思います。
 高速バスの拡充も、この文脈の中で捉えないとならないのでは、と思うわけで。車両や燃料、乗務員と言ったリソースをどうやって効率的に稼げる路線に回していくのか、その回した結果として在来線の維持にもなると言うように思います。結局は「内部補助」も含めて、どうやって効率的にかつ路線維持を図るかの結果、がこれだと思う所で。
 首都圏などで現れるガソリン高騰によるバス利用増が出てきてないのはちょっと驚きだったり。静岡市内のしずてつエリアと富士市内の富士急エリアでは本数規模も元々違うので、なんともいえない部分はあるのですが、東京とは違って路線が稠密で無いという所はあるのかも。