静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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その上で

 変態新聞のソースでごめんなさい。


 日本航空(JAL)は、旅行会社に支払ってきた航空券の発券手数料のうち、国際線分を来年4月に廃止することを明らかにした。燃料価格の高騰など経営環境の悪化に伴う費用削減策の一環で、全日本空輸(ANA)も追随する見通しだ。航空各社のこうした動きを受け、JTBなど大手旅行会社は、国際線航空券について利用客から手数料の一部徴収を始めている。
 JALとANAは航空券代の5%を手数料として旅行会社に支払っている。だが、米ノースウエスト航空など欧米系航空会社では手数料廃止が相次ぎ、JALも国際線の手数料を廃止する。パックツアーなどに適用される団体運賃や、パックツアーをばら売りした格安航空券は従来から手数料を取っていない。
 手数料廃止により「年間200億円程度の費用削減が見込まれる」(JAL広報部)という。国内線は新幹線などとの競合が激しいことなどから手数料を維持する。
 国際線航空券は今後、旅行会社では手数料の転嫁で実質的に値上がりする可能性が高く、航空会社からの直接購入が割安になる。しかし、旅行各社の競争は厳しく、値上げしても一部にとどまる見通しで、値上げできない中小旅行会社の淘汰(とうた)が進む可能性もある。
JAL:国際線の発券手数料、来春廃止 ANAも追随へ■10/26確認変態.jp毎日.jp
 以前はIATAのBSP発券精算をやっていたおいらにとっては、正直な話感慨深いニュースですね。
 おいらが精算をやっていた頃はcomm.率は09%だったんですが、今では05%になっているとは正直知らずに居たわけですし、おまけにINTに関してはcomm.を0%にしてしまうとは、そんだけJLもNHも台所事情が厳しいって言う所でしょうか。確かにこの記事に書いてあるとおり、「パックツアーなどに適用される団体運賃や、パックツアーをばら売りした格安航空券は従来から手数料を取っていない。」と言うのはこの通りでした。まぁ、後でK/Bが入金されてくるのでその分で収入計上をしていたってのは事実ですがね。結構このK/Bの請求額算出(担当者とキャリア担当者の話はついているものの、その発券報告とかは完全においらの方でやっておりましたのでw)が面倒臭かった事を覚えております。JLのCのK/B請求もやった事あったっけ。某偉い人ご一行様の海外視察の旅行とかねぇw。
 とまぁ、昔話は別にして。
 考えてみれば、目の前にある箱で希望のフライトの予約を好きな時間にする事も出来る訳ですし、旅行会社を通さずにe-ticketで発券して貰ったりとかある訳で、それこそ個人的に「一般の旅行会社」と言うものが存在する価値ってのはどうよ?って思う所が実はあるんです。あ、ここらへんは誤解して欲しくないんですが、「これだけは他の会社に負けない」って言う強みを持っている会社って言うのは強いと思いますよ。それこそ、ある特定の旅行内容には強い旅行会社であるとか、運輸機関の子会社である旅行会社、って言うのはその「強み」を活かした事が出来るのかなとは思いますが、それこそそんなバックボーンを持ってない旅行会社って言うのは厳しいのかなぁなんて思う所で。
 旅行会社って言うのは、それこそ「コーディネーター」だと思うんです。お客さんのしたい事に対して、様々な提案をしていく。「商品」として成り立っているものがあれば、それを提案する事があるでしょうし、「商品」の範疇外となるものであれば、様々なサービスを組み合わせていくって言う事だと思うんですよね。それこそ、単純に「お客さんの数がどれだけ居るのか」って言う事ではなく(重要なことであるのは否定しません)、「どれだけ引き出しを会社全体として持っているのか」、そして、その「引き出しの内容」を「全員が上手に使いこなせているのか」って言う部分だと思うんです。
 旅行会社をドロップアウトした人間が大声で言えるべき立場ではないと思いますし「お前が言うな」と言いたい方も恐らくいらっしゃると思います。
 確かに「個人で経営している」旅行会社ならばそれで全く構わないと思いますよ。ですが、少なくとも「企業」として運営している中で「個人の数字」ばっかり追いかけてしまって、様々なノウハウを「これは他人に見せるもんか」って担当者個人が考えている会社ってのは正直どうなのか?って思うんです。旅行会社だけではなく、世間一般のあらゆる会社に対して。まぁ、自分がそんな会社を経験してきたからこう言う事を考えるのかもしれないのですが。
 最終的に「誰にとってプラスになるのか」って言う事を考えないと、どっかで絶対行き詰まるんじゃね?って思う所があるのかなぁ、と思ったりとか。そんな中で、この「航空券手数料の廃止」って言う問題を考えると、「旅行会社」と言う業種のあり方を今後どう考えていくのか、ってのが大切になってくるのかなと思ったりします。はい。