静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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戦略の一環として考えればいいのでは?

そう言えば今年は羽後町@秋田県まで「かがり美少女コンテスト」を見に行ったんですが、その後は何か凄い展開になっているので正直驚いている次第。なかなかFollow出来なかったのが少し残念なんですが、実行委員長さんがBlogに面白い事を書いています。
引用してしまうと、言いたい事が正確に伝わらないと思うので、とりあえずこちらを一読して頂く事をお薦めします。その上で、思う所を色々と書いてみたく思います。何か今日は書くネタが多すぎるorz。
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まちづくりって何だろう?って言う事、結構ここらへんって言うのは「誰がやるのか」って言う部分でその「何だろう」って言うのが大きく変わってくると思います。それこそ建設会社について言えば「アーケードや街路の改築」と言った土木的な面から見た「ハード整備」ですし、商店街の方々から言えば「ファサードの整備」や「ソフト事業」と言った自分達の商売に関する事でしょう。また、JAとかの地域経済団体にしてみれば「どうやって自分達の商品を知名度を上げるのか」と言った部分であるのではないでしょうか。
確かに「経済効果ばっかり目が行っている」と言う指摘があったのですが、これは今の地域経済の事を考えれば仕方がない部分ではないかと思います。実際に様々な公的機関(各都道府県、市町村と言った行政や、各種団体)が各種施策メニューを展開するのは(自分達の予算消化もあるものの)、基本的には「地域の持っている価値」を高め、そこから他地域と比べた競争力をどうやって付けるのかと言うものであり、その結果として個店や各企業の利益が増大する事によって「自分達で使える資金を増やそう=税収を増加させよう」と言うものになってくるのではないかと思います。実際、各種事業を評価する指標として「来客数の増加」や「売上げの増加」と言ったものが出てきますし、地方への財源移譲が進んだとは言え、社会福祉に関する費用が今までよりも格段に増加した事実を勘案すれば、「自分達の食い扶持は自分達で稼ぐ」しかないのが現在の自治体や地域に求められている「成果」ではないかと思います。
そのような中で、「経済効果だけしか取り上げられない」と言うのは残念ながら、今の社会環境においては仕方がない部分なのかなと思う所です。

確かに昨今の経済情勢では仕方ないと思うのです。残念な話ですが。

どんな大きな会社でも小さな会社でも、社長の皆さんって言うのは「自分達にとってプラスになるか否か」って言うのが基本的な判断基準になります。それこそ「設備投資しても・・・今の景気状況じゃ受注が見込めない」と言う判断であれば、本当に欲しかった機械でも諦めますし、赤字を出してまでも受注を親会社から受けると言うのは「ここで恩を売っておけば、後で割の良い仕事を貰える」と言うのがその根底にあります。特に後者に関しては純粋に言えば余りにも効率悪いどころか「ちょっと待て」と言う事もあるのですが、やはり経営の当事者でない自分達にとっては止める事ができません。結局自分達は「あくまでアドバイスをするだけ」ですし、判断をするのはそれぞれの会社の社長さんです。悔しいですがそれは事実です。

ですが、決してそれで全部が回るとは思いません。誰か「バカ」が居ないと「まちづくり」は出来ません。
黒壁で有名になった長浜にしてもそうですし、小布施にしてもそうです。確かに「何とかして金儲けをしたい」と言うものは確実にあったでしょう。スタートはそこでも全く問題ありません。要は

「最終的なゴールを何処に置くのか」

と言う部分だと思うのです。「儲けるための材料」を探す中で自分達の「強み」を見いだし、その「強み」をどうやって大きくしていくのかを考える中で志を同じくする人をどうやって見つけ出し、自分達の味方をどうやって増やしていくのか?と言う戦略を見つけ出し、「最終的な目標」を設定して、そこに向かって動き出すと言うのが必要ではないかなと思うのです。
ここで重要なのは「味方に付けるためには【何で釣るのか?】」って言う部分なのではないでしょうか。当然企業や経済団体ですので、その評価指標である「売上」と言ったものや「農産品出荷額」と言うものを餌〜言い方は悪いですが〜にするのが最上だと思うんです。実行委員長氏が考える「将来のクリエイターたちが活動できる環境を整備」する事や、地域住民が自分達の地域を「再発見」する事、そして、「郷土を愛する心」を養う事を行うための基盤を整備する事に繋がるのかな、と思うのです。個人の活動では如何せん限界があるとは思いますし、ここまで来たらそれこそ行政が完全バックアップ・・・と言う程のものになっていいのでは?と思うのですが、正直そこまで出来ないと言うのが最近の財政状況だと思うのです。それじゃぁ自分達でやるしかないだろ、と言うのが実際だと思うのです。

自分は実行委員長さんの「自分の【好きな事】から始める【まちづくり】」と言う言葉に共感していますし、本当に地域住民からの「自発的な」まちづくりをするためには、それぞれが持っている知識や経験、そして情熱をお互いにぶつけあう事が必要だと思うのです。きっかけは何でもいいんです、「このままでいいの?」と言う共通の問題意識を持ってさえ居れば、と言う所なのです。そんな同志を内にも外にも増やしていくこと、そして「勢い」を持たせる事、それが重要なのではないでしょうか。

何か色々と書いてしまって長くなってしまいましたが、まずは・・・と言うか、最終的に「何を目指すのか」と言う目標の設定や、その目標に向かっていくための行動計画を立案していき、その中でそれぞれのイベントを位置づけていく事、これが重要なのかなと思います。
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何か色々と書いてみた、と言う割には個別案件のアドバイス的なものになってしまったようなのは気にしない。どこの「まちづくり」でも同じ事が言えるのでは?と思って一般論的な部分で書いてみたんですが・・・。いや、正直羽後町にもっと近いところに住んでいたら「こうした方がいいんじゃね?」なんて押しかけてアドバイスでもしたいところです。つか、これだけエキサイティングな事例は滅多に無いような気が。