静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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静岡空港アクセスバス

今朝の静岡新聞1面に出ていましたね。


 静岡空港と県内各地との交通手段について、国や県、交通、観光などの事業者らが検討する第3回静岡空港アクセス協議会が22日、県庁で開かれた。県が空港の完成検査を今月中に国土交通省へ申請することなど開港に向けたスケジュールを報告した後、バス会社から、空港と富士五湖を結ぶ定期路線バスの計画が新たに示された。
 空港―富士五湖間のバス路線は富士急行が検討している。詳細な運行ルートやダイヤは未定だが、河口湖朝霧高原富士宮富士市の中心部などと空港を結ぶルートを想定し、所要時間は片道3―3時間半を見込む。韓国や九州からの観光客の利用が主体で、ソウル便や福岡便の発着時間帯に合わせて運行する可能性が高いという。
 同社の担当者は「富士山周辺の観光資源と空港を結ぶ。需要を調べているが、2月末ごろには計画を決め、開港に間に合わせたい」と述べた。
 しずてつジャストライン遠州鉄道は近隣主要駅への路線バス運行ルートや所要時間の目安を公表した。静岡駅へは東名吉田、静岡インターなどを経て所要約50分。島田駅直通は約35分、掛川駅へは菊川駅経由で、約45分。浜松駅との間は東名掛川インターや掛川駅、浜松西インターなどの経由で、約1時間50分で結ぶ。いずれも航空機発着に合わせ、1日5往復程度運行する。2月中にダイヤや運賃を決め、国交省に認可申請する。
 県タクシー協会は静岡市内の数社が静岡空港と主要駅との定額運賃導入を準備していることを報告した。バス会社や観光事業者からは、昨年11月に空港建設地で開かれたイベントで、周辺道路が大渋滞したことを踏まえ、県に渋滞対策を求める意見が相次いだ。
空港―富士五湖路線バス 富士急行が検討静岡新聞(1/23)
 しずてつと遠鉄に関しては最寄り駅やら静岡駅・浜松駅へ向かう路線の開設って言うのは以前取り上げたような気がしますが、富士急行に関しては「取りあえず様子見」って言うような感じだったのが、富士五湖方面への路線を引きたい、と言うのは新しい動きかと。
 現在富士急行グループが持っている空港アクセス路線はこんな感じになっています。

区間 運行会社
富士宮駅〜羽田空港 富士急静岡バス
鷹岡車庫〜成田空港 富士急静岡バス

・・・あれ?こんだけなんだ。そう言えば過去に沼津駅中部国際空港と言う系統が富士急シティバスの運行となっていましたが、利用客数の少なさで結局運行休止と言う状況になっている訳で。この2本の路線に関しては、静岡側から各空港への直行需要を満たすための路線と言う位置づけが出来ると思うのですが、富士急行の本拠地である山梨、それも富士五湖への各空港からの直行路線が今まで走ってない、それどころか山梨県内からの系統もないと言うのは少し驚きだったりします。まぁ、山梨側から空港への路線を走らせるとなると「中央高速バス」の絡みで京王が出て来る一方で、羽田空港を根城にしている京急やら成田を根城にする京成、そして東京空港交通との調整が難しくなってくる訳で、それを考えると「中央高速バス」とはしがらみの無い富士急静岡バスが先行している状況、と言うのは何か納得できるモノもあったりします。
そんな中で、「富士山」を売りものにしたい山梨県、そして何とかして利用者を確保したい静岡県の間で「どのように立ち回ればいいのか」を考えた結果なんじゃね?って思うんですよね。
バス会社としての富士急行は静岡県内にしか営業所はありませんし(御殿場営業所)、グループ全体として考えた場合にはやはり山梨県・静岡県の事業者である訳ですから、グループ全体のテストケースとして考えるべきなのかなと思います。上手く行ったら、何とか京成や京急と話を付けて羽田や成田から富士五湖方面への路線開設もあるのでは?と思う所で。
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 本数に関してはしずてつ・遠鉄ともに「1日各系統を5本程度」と言うのは妥当な数字だと思いますよ、と言うか運行本数もそんなに無い訳ですし、フライトの時間に合わせて設定するのが妥当な線じゃないかと。さて、しずてつがどんな車両を導入してくるのか、それとも既存の高速車を入れてくるのか、静岡市民としてはそこらへんが楽しみな所だったりする訳で。でも、これって「高速バス」と呼んでいいのか、微妙な気もしないではないですが・・・多分始発便には乗っているでしょうね、分かりますw。