静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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蒼い子のツッコミ来たw

SBSのサイトから。


 県が静岡空港から就航する日本航空の福岡便に「搭乗率保証」をすることに対して、全日空が「血税なのに不公平」と県に説明を求めました。17日、県庁を訪れたのは全日空の岡田晃執行役員で、県の花森副知事に「1社に対しての支援はバランスを欠き不公平」だと訴えました。搭乗率保証とは年間の目標搭乗率を県と航空会社が決め、これを下回った場合航空会社にお金を払って穴埋めをする制度で、県では静岡空港に就航する日本航空の福岡便にだけ目標搭乗率を70%とした保証をすることにしています。
搭乗率保証で、全日空が県に抗議■SBS動画ニュース(2/17)
 個人的に蒼い子は好きなんですよ、ってそれは蒼星石なんですが・・・って全く違うってw。
 確かにNHからこの手のツッコミは来るんじゃね?なんて思う所なんですが、個人的にはこのツッコミって言うのは「多少的が外れているんじゃね?」って思う所なんですよ。あくまでも搭乗率保証をするのは「JLの静岡福岡線」と言う新幹線と競合する路線だからなんじゃね?って思うんですよ。通常だったらそれこそ「新幹線と航空機の競合」になって来る訳で、JRがなりふり構わぬ応戦に出てきた場合には折角勝ち取った「3往復/日」と言う運行本数を削減せざるを得なくなり、全体としての便益が減少すると言うものがあるが故だと思うんです。それが証拠に、同じJLが運航する静岡札幌線に関しては「搭乗率補助」はしない訳ですし、NHが運航する静岡札幌線、静岡那覇線に関しても「搭乗率補助」を行わないのですよね。そりゃ・・・静岡から札幌や那覇って言うのは対抗し得る交通機関が現時点では無い(新幹線が仮に札幌まで行ったとしても静岡から札幌まで新幹線で行く人が居る事やら)訳ですから、JLとNHとの競合はあるにせよ、「搭乗率補助」もする必要は無いのかな、と思うんです。
 それを言うと「高速バスにも“搭乗率補助”を」って言う話も出てきそうなんですが、その便益を考えると「点」に対して便益が発生する高速バスと「面」に対して便益が発生する可能性が見込まれる航空機、その部分の違いもあると思いますし。「開拓され尽くした」感のある地域からしかお客さんが来るしかない(本当はそんな部分は無いと思うんですけどねぇ・・・。観光協会のやりかた1つでまだまだ開拓の余地はあると思うのですが)“高速バス”、まだまだ未開拓な地域から静岡にお客さんを呼び込み、「今まで来て貰えなかった人に静岡や富士山近隣、伊豆に来て貰う」って言う事で得られる便益、この比較が根拠になるのかなと思う訳で。そう言う部分で、ただ単に「搭乗率補助」をしてるからいいわ、ではなくて「どうやって他の観光地との比較優位を創出していくのか」と言う全体的な戦略も必要になるのかなと思うんですよね。
 正直、個人的には「そんな搭乗率補助をしても、お客さんが乗らなくて気がついたら撤退していた」って言うシナリオが何か見えてるのですが、それはそれで別の話と言う事で。