静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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カメラを持って散歩してみた。

 土曜日。浜松の友人が渋谷・新宿ライナー浜松号で新宿に来るというので迎撃に出る、とは言うもののバスの到着は14時頃なので、それまで部屋の中に閉じこもっているのもなんだかなァと思ったのでカメラをぶら下げて散歩してみた。近所だけどな。
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 近所には「東大和南公園」と言う公園がある事は知っていたものの今まで一度も行った事がなかった。どうせ行くのだったらその公園をぶらつきながら玉川上水駅から新宿に出ようと言うことで。

 真っ赤なもみじの紅葉なんて本当に久しぶりに見たような気がする。真っ青な空と紅葉のコントラストが本当に美しい。そんな公園をぶらぶらとカメラをぶら下げて歩いてみるとこんな建物があった。

 周辺の住宅とは明らかに異質な建物。そして、その建物には何やら銃撃を受けた跡が残っている。この建物は以前ここにあった「旧日立航空機株式会社立川工場変電所」。今自分のいる場所も含めてこの工場の敷地跡であったが、当然ではあるのものの戦争末期の航空機の爆撃によって甚大な被害を受けたと言う。その頃の記憶を忘れないためにこのままで残しているとか。

 真っ青な空と、近隣に立ち並ぶ多くのマンション。そして、その変電所の前の「平和広場」で遊んでいる子どもたち。本当に対照的な風景。
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 実を言えば、西武拝島線東大和市駅から西と言うのはまだ乗った事が無かった。また、「拝島快速」は東大和市駅を通過してしまうのでまだ乗った事が無い(葱桶の田無での練習の際に高田馬場から田無まで乗った事はあるが)ので、玉川上水から拝島快速に乗って新宿まで出ようか・・・と思って駅まで行ってみたものはいいものの、「折角だから駅名の由来になってる玉川上水でも見てみるか」と言うことで西武線を跨いで南口に出てみるとそこには余りにいい風景と「おいでおいで」と言ってくるような緑道。これは行くしか無いだろと言うことで東大和市駅までテクテクと歩いてみる事にした。実際運動不足気味でもあったし(苦笑)。暫くはコンクリで護岸が固められた川沿いを行くが、暫く行くと何やら川沿いに下る階段がある。そこを下ってみると

 鬱蒼と茂った草木の中を流れて行く川と言うか玉川上水。暫し音楽を聞くのをやめてせせらぎに聞き入る。あ、こう言う所もあるんだなと思った訳で。このまま玉川上水沿いに行くのも面白いが、やはり根は電車好き。西武拝島線沿いにそのまま歩いてみることにした。電車区のそばを歩き、目の前に東大和市駅が見える辺になると雑木林が目に入ってきた。

 ・・・。
 ただただ懐かしい。30年前に川越で走りまわった雑木林がそこにあった。今でこそ川越の雑木林は防犯のためか立入禁止になっているみたいだが、ここは「入っても構わないですよ」と言うように柵が途切れている。早速雑木林の落葉を踏みしめながら歩いてみた。
 これが自分にとっての「原風景」なのかもしれない。場所こそ全く違うものの、木々の間から覗く青空、家々、落葉、まさにそのものである。ただ「懐かしい」と言う言葉しか出てこなかった。

 あの頃はもっと鬱蒼としていたような気がしないでも無いが、それでも本当にあの頃に帰ったような気がした。そして、どこか心のなかでホッとしたような自分が居た。確かに今は色々と落ち着かないかもしれないけど、この場所に来れば少しは気持ちが落ち着くような場所を見つけたのかもしれない。玉川上水から拝島快速に乗らなくて実は良かったんじゃないか?などと思う。
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 その後は何故か所沢まで出て特急に乗って(池袋まで特急料金が350円とは安い!)、MBP15を載せる台と何故かテンキー付きのApple純正キーボードを買ってから、友人が乗ってくる渋谷・新宿ライナー浜松4号を迎撃。

 ハイブリッド車じゃないのが残念ですが、それでもJR東海バスの新セレガ。俺2回しか乗った事ぁねぇよwなどとやっぱりバスヲタなトークをしながら、小集団活動の話やら固い話をしつつミーティング。その後渋谷まで何故か出かけてから帰宅。
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 案外近くにいい場所があるんだなぁなんて事を思ってみたり。