静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

燃料電池バス TCAT→羽田空港第2ビル


1本目:静岡駅→富士急ハイランド
2本目:富士急ハイランド→新宿西口
 仕事の関係で「EVショック」と言う言葉を知ったのは去年の8月。とは言え、実際にまだ自分でも「EVショック」と言うものが確かにわかってないのもあったりします。そんな中で、こちらの方のBlogで「燃料電池バスが高速道路を走る」と言うのを知ったりとか、色々とちょいとブルー入ることがあったので(謎)、「乗りに行ってしまえ」と言うのが実際のところだったりします。尤も、どうせそれならば「今まで乗ったことがない路線も乗ればいいんじゃね?」ということで、河口湖〜静岡線にも乗ってきた、と言うのがあったりします。

 何本か待ってから千代田線の新車16000系に乗ってみたりとか、日銀本店の目の前にある貨幣博物館に行こうとしてみたら休みっていうことが実はあったのですけどね、ええ。ちなみに、箱崎のTCATは初めて行きました。確かに静岡に居ると行く用事なんか無いのが実際のところなんですけどね。

 まずはTCATの乗り場に行くと、羽田空港からやってきた便がお出迎え。・・・しかし、見ていると何か非常に不思議な感覚がします。新セレガと同じような正面なのにノンステップ。屋根も何か高い。見る限り本当に不思議な感じだったりします。実際に走ってくるときの音を聴いてみると車輪が転がる音だけがするだけ。「バス=エンジン音」という認識を覆すだけに、乗る前から楽しみになってきます。

 この車両は車内の関係で25人乗りと非常に少ない定員。乗車前には列ができる訳なんですが、その列に並んでいる人数を確認していたのが印象的。この日は約20名のお客さんが乗車しているわけで、さて、お客さんが乗りきれなかったら一体どうなることやら?と考えてしまったりしたところです。椅子は普通の観光バスタイプなのですが、床は完全にノンステップ。そのために床下トランクが設置できないので、前輪タイヤハウス上に荷物置場を設置しています。(リムジンバスの場合は乗客自身がトランクに入れるわけじゃなく、乗り場のスタッフの方が行き先を確認して搭載しているので、乗客が自分でこの荷物置場でおくことはできません)。使いやすいのか使いにくいのはよく分からないのですが、この部分は仕方ないものかもしれないですね。あくまでも試作車ですし。

 もともと、この車両が作られたのはやはり試験用。そんな中で地上インフラ的なものを考えると羽田空港のリムジンバスが一番良かったのかもしれません。いざとなったら別の車両ですぐ代替できるのかもしれないですし、代替交通機関もあるからでしょう。実際に走るとどんな感じになるのか、と思いながら発車を待つわけで。

 走ってみると・・・やっぱりエンジン音がしない、と言うのが違和感を感じました。そして、かすかに聴こえてくるモーター音と道路をタイヤが転がる音しかしない、と言うのはやっぱり「違うなぁ」っていうところでしょうか。他の方の乗車した感想にあった「寒い」と言うのは正直言ってあんまり感じませんでした。外も晴れているわけですし、お客さんが多かったっていうのもあるのかもしれませんが。高速道路も比較的安定して走っていましたし、だいぶこなれてきた・・・と言うか、こりゃ問題点がある程度改善されてきたら量産化されてくるのかもしれないですね、比較的早い時期に。その時、果たして高速バスに入ってくるのかどうか気になるところですけどね。

 何事も無かったかのようにビックサイトの前を通り、恐らく房総なのはな号と思わしきJRバスとすれ違って湾岸線を走っていけば、約30分で羽田空港に到着してしまうのはやっぱり早いです。今回は渋滞が全くなかったですからねぇ。ええ。

 車内はこんな感じでした。ちなみに、写真の中で1段高くなっている椅子は後部タイヤの上にあり・・・はっきり行って「地雷席」です(おい。普通の市内路線バスではもう少し上手に配置しているとは思うのですが、定員を確保する以上は仕方ないのかな、とは思いますね。
 今回「燃料電池車」に初めて乗ったわけなんですが、確かに「普通の自動車とは違うな」と言うのを感じました。この後に乗ったすべてのバスではどことなくエンジン音が気になってしまったのは確かなところです。その上で排ガスも出ないということを考えると、早かれ遅かれEV化は進んでしかるべきなのかなと思うところで。
 高速バスに入ってくるかどうかはまた別にしても、少なくとも自家用車・・・と言うかむしろ商用車はEV化が進むのかなという事を感じました。さて、そんな中で一体どんなことが出来るのかとかを少し考えてみる必要があるのかな、と考えてみたりするところです。
***


東京空港交通 TCAT〜羽田空港線 http://www.limousinebus.co.jp/news/101216.html
平成22年12月23日乗車 951号車

 初めてのリムジンバス(空港発着系統は何回か乗ったことありますが、京急バスでしか無いですし)の上で、初めての燃料電池車。これから先、どのような形で伸びていくのか気になるところですね。
【次回予告】
 羽田空港国際線ターミナルを見学した後で、京急バス元町・中華街まで。そういえば頼まれていた調味料があったので、しれを買ってきたと言うのもあったのですけど。ここまで来ると最後に書くのは何か・・・大体わかるかもしれません<おい