静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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「商材」っていう言葉。

 「商材」という言葉をPOPに使っているお店があります。最初はどう何も感じなかったのですが、最近妙な違和感を感じて仕方ありません。意味は「取引の対象となる物品やサービス。「情報商材」など、商売で扱うことを明示する際にもよく用いる。 」と言うもので、確かにおかしくはないのでしょうが、・・・何かこう、違うような意味に感じるんです。
 ある品物を「どのようにして使うか」と言う購入者側の考え方で「商材」になるのか、「商品」になるのか違ってくるのではと思うんです。「商品」であれば、消費者はその財を最終的に消費するわけなのですが、「商材」であれば、その財を購入した消費者は、その財を利用して他のものを作ったりするという「中間財」的なものになるのではと思うのです。要するに、「料理の材料」と言えば「そのまま食べるんじゃなくって、何か加工してから食事となる」訳ですし、「建築資材」と言えば木材なんかをそのまま使うのではなく、建物という最終形態にした上で使用するものなんですよね。
 で、「商材」という言葉には「購入した財貨を更に販売して財を更に得る」と言うような意味を感じるわけなんです。そのお店に置いてあるものはどう考えても「購入者が最終的に利用する」ものではあるのですが、何故か「商材」と言う言葉を平気で使っているわけでして。お客さんも若い人が多いし、店員さんも若い人が多い。それはそれで全く構わないのですが、誰かそういうことに気がつくキーパーソン的な人が居てしかるべきだとは思うんですけどね。ええ。