静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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京都大阪ライナー1号(清水駅前→大阪(阪急梅田))


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静岡〜京都・大阪間にはJR東海バス/西日本JRバスの「京阪神ドリーム静岡号」、富士急山梨バス/近鉄バスの「フジヤマライナー」号が運行していますが、平成23年3月4日から、しずてつジャストラインと阪急バスが「京都大阪ライナー号(しずてつ)」「大阪京都〜静岡線(阪急バス)」の運行を、清水駅前・新静岡・静岡駅前〜京都駅・大阪(阪急梅田)の間で始めました。
 早速この「京都大阪ライナー号」しずてつ便初日初便に乗って、関西方面へお出かけしてきました。


 まずは清水駅前から乗車。まだ駅前の再開発工事中であり、乗り場もまだ完全に整備されていませんので、どことなく雑然としている雰囲気がありますが、この「京都大阪ライナー号」はここから出発します。22時発なのですが。同時刻発の忠霊塔行の路線バスがあり、入線は22時数分前と言ったところ。更に、運行開始初日と言う事もあり、遅い時間にも関わらずにファンの皆さんが集まってきて写真を撮影しています。かくいうワタシも写真を撮っていたのですが、何だかんだで約15分ほど遅れて出発しました。
 バスは「高速バス永楽町」バス停に入るため、江尻大和の交差点を右折、東高裏のT字路を左折して行きます。まっすぐ行かないんですね。その後、押切・瀬名川西と乗車0で通過し、古庄で2名乗車。沓谷・三松も通過して新静岡に到着。新静岡は高速線着発の3番乗り場に入りましたが乗客は1名のみ。あれ?と言った感じで通勤経路を通って(苦笑)静岡駅前17番乗り場へ。

 ここではどうやらしずてつの幹部社員の皆様がお見送りに出ているようで、6名様乗車。少し時間があったので葵タワーをバックに写真を撮影しましたが、今まで「大阪行」と言うとロータリーの中からの出発でしたが、今日からはこの17番乗り場からも大阪行が出発。しかし、この乗り場は駅地下道からの案内があんまり出ていないので乗るのに少しわかりにくいような気がしないでもありません。その後は静岡インター入口で2名、東名焼津西で3名乗車、東名大井川・東名吉田は乗車なしで初便は21名のお客様で確定しました。そして牧之原サービスエリアで「お休み前の休憩」となります。

 既に公式ページでも写真は出ていますが、この路線に使われている車両はしずてつ初の「3列独立シート」になっています。シートモケットは昼便用4列楽座車と同じブルーグレーを基調にした椅子に、ベージュ色のカバーがかかっている枕も付いています。座った感じは4列楽座車と同様の感じなのですが、リクライニングが結構深く倒れます。また、JRの静岡発着「ドリーム号」には付いていない枕があり、これがあるだけで本当に寝やすい椅子になっています。往路の大阪行は後ろにお客さんが居ましたので目一杯椅子を倒すことはできませんでしたが、復路の清水行ではその椅子の良さを体感することができました。草津PAを出てすぐに寝てしまい、気がつけば静岡インター入口と言う安眠っぷり(アルコールも入っていましたが)。
 また、最近の車両の流行り?とも言うべき通路側のカーテンもしっかりと付いており(右写真)、いい感じに個室感覚となっています。ただ、座席前後のカーテンは流石に付いていませんでした。最後発の部類に入るだけに、色んな車両の良いところを取り入れていると言うのは「車両に関しては」間違いありません。
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 牧之原サービスエリアを出ると、客扱いは京都駅前(京都新阪急ホテル前)までありませんが、どうやら伊勢湾岸道刈谷PA新名神の甲南PAで長時間停車して時間調整を図っているようです。甲南PAを出発すると、牧之原SA出発直前に閉められた前面のカーテンが再び開かれ、新名神名神の夜間ドライブも楽しむことができます。

 他社の夜行便やトラックと一緒に走っていくわけですが、やはり名神も日本の大動脈。流れるヘッドライト・テールライトも美しく見えます。一番最初の降車停留所である京都深草では1名、京都駅では7名下車していますが、到着時間はJRバスの「京阪神ドリーム静岡号」より1時間程遅く(それでも5:40頃ですが)、多少は時間つぶしも楽なのでは無いかと思うところです。この時間帯は車窓から見ていると各社の夜行便(大阪行)が京都駅前を経由するようになっており、見ただけでは長野からの「アルペン号」や富山地鉄バス、新潟からの「おけさ号」と言った阪急バスと共同運行を行なっている各社の夜行高速路線バスの姿を見ることができます。JRですと完全にカーテンが閉まっているから見ることが出来ないのですけどね。

 再び京都南インターから名神に入り、名神大山崎・名神高槻・名神茨木では降車0。個人的にはここらへん止まらなくてもいいのでは?と思うのですが、電車は阪急京都線の沿線なので止まらないとならないのですかねぇ。JRだと京田辺を通ってしまうので(こちらもこちらで試してみたい)。
 阪急バスの夜行便は北大阪急行線・大阪モノレール線の乗換駅である千里中央にも入りますので、この便も千里中央に入ります。何回か来たことはあるのですが、夜行バスでは初めてなだけに「こんな所入るのかよ!」と言った一方通行の狭い路地を進んでいきますが、千里中央もこの日は降車0。まぁ・・・初日だけにこんなもんでしょうが。その後は再び似たような所を通って新御堂筋に入って、桃山台駅あたりでは側道にある「千里ニュータウン」バス停に寄りますがここでも降車0。

 ようやく、今回はじめて自分がのっているバスの姿を拝むことができました。新御堂筋の上を走るバスなんて何も珍しいものではありませんし、自分自身も何度となくドリーム号や東海道昼特急大阪号で走っていますが、しずてつの車両で、と言うのはやっぱり新しい経験です。これから当たり前の光景になっていくのでしょうが・・・う〜ん、何とかして大阪周辺でしずてつ便の走りを撮りたいのですが・・・大阪前泊しないと駄目だろうし、おまけに1発しかシャッターチャンスは無さそうですので、かなり難易度は高いですね。おまけに阪急バスとの交互運行ですし。

 神崎川の上で朝日を迎え、新大阪のバスターミナルに入ります。ここも初めて入るのですが。ちなみに新大阪での降車は3人。これから新幹線に乗ってどこか行くのでしょうか・・・。

 やはり大阪の「朝の風景」と言えば、淀川の橋の上から眺める「梅田摩天楼」です。この風景を見ると「大阪まで来たな」って言う感じが一番しますね。新幹線でも高速バスでも。本当はこの風景をバックにして写真を撮りたいのですが、まだ撮影ポイントが見つからないんですよ(苦笑)。

 そして、梅田のまちの中に入り込んで「阪急三番街」の中にある阪急バスのターミナルに到着。清水からは約9時間のドライ日になりました。

 バスはこの後、阪急バスの豊中営業所で折り返しの便まで休憩となりますが、自分は「折角大阪に来たんだから」と言う事で色々と遊び呆ける事になります(おい。

 何かこんなものを買っていたのですけどね。