静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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東名ハイウェイバスで行く「リニア・鉄道館」(3)

この「リニア・鉄道館」行の記録も今夜で3回目。もう帰ってきたのじゃないか?と言う事を言われそうなのですが、実はどうしても乗っておきたい車両がございました。

 JR東海の一般型電車である「313系」とうり二つなこの車両、実はディーゼルカーである「キハ25系」。この写真では「なにこれ、普通の電車じゃん」と思いますし、自分でも「これ、普通に電車だよね」と思うところなんですが、確かに車内は本当に普通の電車です。


 車内の転換クロスシートと言い(静岡市内では 全 く この手の電車を昼間には見かけませんが)、運転台周りはどう見ても本当に電車。それも左手のワンハンドルマスコンと(車で言う所のブレーキとアクセルを制御する装置です)、何も分からない方から見れば「電車」です。ただ、よく見ると「電車には絶対に無い」エンジンの状況を表示するパイロットランプがあったりとかしますので、違和感を感じるところがありますが。

 この電車・・・じゃなくって車両は武豊線(大府〜武豊間)を走っていますが、朝夕には名古屋駅まで入って来ます。昼にもあるのかなと思ったら全く無い状態、と言う事で東海道線快速電車で大府まで行き、2駅間の緒川まで乗車してきました。駅の時刻表を見て「この駅だったらロスタイム無しで折返しをできる」と言う事を確認なんですけどね。
 実際に乗ってみると電車のような外面からは想像の付かないエンジン音がして「違和感がいい仕事をしている!」と思った訳なんです。で、実際にどんな感じだったかと言いますと・・・


 本当に凄いです。エンジンがいい音を出していてくれて、違和感がいい仕事をしてくれてましたよ。と言うか静岡だと天浜線でしか味わう事の出来無いエンジン音を久々に堪能したと言うか何と言うか、そんなところですね。


 そして大府まで戻ってきました。恐らく「実は左側の普通岡崎行ってディーゼルカーなんだぜ」って言ってもウソが通じそうな気がしないのは自分だけでしょうか(何か違う)。他のJRではJR北海道ディーゼルカーと電車のエクステリアが同じ車両がありますが、流石に帯の色を一部変えてあります。で、JR東海は電車と全く同じデザイン・帯の色と言う事で「一目見ただけでは全く分からない」のですが、考えようによってはこれもアリなのかな、と実は思っています。
 乗ってしまえばお客さんからは「電車もディーゼルカーも変わらない」ですし(音は違いますが)、箱の部分で同じ設計にしておけば共通部品を使う事が出来るので製造コストも下がるはず。そうなるとわざわざ別に図面を起こすよりも基本的な所は同じようにしておけばランニングコストも下がるわけですから。
 この車両はマニア的にも(個人的には)面白いと思うのですが、コストダウンをしながらも旅客サービスレベルを同じにしたいと言うJR東海の方向性、これは案外アリなのかもしれません。

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しかしながら・・・

静岡の電車と見た目は殆ど変わらないのですが、中身が全く違うのは「同じJR東海とは思えない」と言うのが偽らざる感想だったりします(苦笑)。