静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

12/23 反01系統 五反田駅→川崎駅西口北

前日のこちらのエントリの続きです。

■県境を越える路線バス
高速路線バスなら確かに「当たり前」ではあるが、これが一般路線バスの場合どのくらいあるのか?と言うとちょっと心もとないような気がしないでもない。静岡県内ですぐに思い出すのが富士急グループの各路線(富士地区〜河口湖方面、三島・御殿場〜河口湖方面)と、沼津登山東海バス三島駅元箱根港程度しかない。静岡県中部地区ではそれこそかつてあった「特急静岡甲府線」位しかないし、西部地区ではその昔走っていた国鉄JR東海JR東海バスの浜名線と、本長篠駅まで入っていた遠鉄バス程度しかない。

そんな中で「路線バスだけで東京駅から横浜駅まで乗り継ぎで行ける」と言う話を聞いた。折角だから、その路線バス乗り継ぎで横浜まで行ってみようと思ったのが実際の所だったりする、何も準備をしないヌルい乗りバス。

■少しズルして。

宿泊していた場所が板橋区内と言う事もあったりとか、都営バスなら乗るのも容易と言う事で、今回はズルして五反田駅から出発をする事にした。都営三田線で三田まで出て、そこから都営浅草線で五反田まで。巣鴨で山手線に乗り換えても良かったのだが、都営浅草線の泉岳寺以南を乗るって言うのも珍しい話なので。
実はこの日は寝坊をしており、当初予定の電車から20分ほど遅い電車になってしまった。さて、間に合うかどうか・・・と心配になったのだが、何とかどころか10分程度余裕を持って五反田駅前乗り場着。

やって来たのは普通の路線バス(当たり前ではあるが)。ただ、乗車時に「どこまで乗るのか」と言う事をドライバーさんに言ってからPASMOをリーダーに当てることになる。運賃先払いのバスで降車停留所を言って料金を支払うと言うのは、それこそ以前に乗ったことがある赤羽駅前〜西新井駅間の国際興業バス程度しかない(尤も東名高速線では当たり前ではあるが)。そんな違和感を感じながらも「川崎駅まで」と言って乗り込み、一番眺めの良い席を確保。スーツ姿でトレンチコート着て、一体何をやってるんだ?と言うのは当たり前の話。

■東京都内を行く。

このバスが基本的に走っていくのは第二京浜、要するに国道1号線。同じ国道1号線でも静岡のそれとは全く違うよねぇ、と言うのが実際の所で、やはり街並みも「東京」の完全にそれ。この道の下には五反田まで乗ってきた都営浅草線は走っているし、東急池上線大井町線は勿論のこと、東海道新幹線の下も通って行く。新幹線来るのかなぁ・・・なんて思っていたら残念、タイミングは全く会いませんでした。
バスは結構こまめに停留所でお客さんを乗せては降ろしていく。ここらへんが「鉄道」とはまた違った足なのかなぁ、なんて思うところで。確かに地下鉄もあるかもしれないけど、「地下鉄だけでは吸収できない需要」というものが旺盛な証拠なのかもしれない。

そして、バスは都営浅草線の終点である西馬込駅を通り、そこから先は「バスだけ」が公共交通機関である区間に入る。ここまでもお客さんの入れ替えは多かったが、更にお客さんが乗ってくる状況。馬込検車区の引き込み線かどうかはよく分からないが、道路沿いには地下鉄の高架橋もあったりするような所を通って行くと都県境は近い。

■神奈川県にログインしました。

そして、多摩川大橋を渡って神奈川県に入る。県境を越えて何が変わったのか?と言うと、そんなに変わらないような気がしないでもないのだが、少し建物が低くなったって言うところと工場が増えたのかな?と言うところになるのかもしれない。しかし、それよりもヒットポイントが大きかったのは距離案内に出ていた「静岡」の2文字。都内を走っている時は全く見かけなかったが、神奈川県内に入ってこの文字を見ると、何かいきなり現実に引き戻されたような気がしないでもない。世の中なんか案外そんなものかもしれませんが(おい。

そして、周囲を走るバスは東急バスだけではなく川崎市営バスも入ってきて「確かに川崎に来たんだなぁ」と言うような事を実感しているうちに川崎駅西口北に到着。都県境を越える40分のバスの旅はここで終わり。しかし、本当に寒かったですよ、この日は。