静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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"Project mirai" 山手線広告に見る「顧客に向けた広告の方法」

 多少(と言うかかなり)読む人を選ぶネタなので耐性の無い方は「続きを読む」をクリックしない方がいいのかもしれません。
秋葉原駅

池袋駅

新宿駅

渋谷駅。

東京駅。

こんな感じで山手線内主要駅にこの広告が掲出されていたのですが、同じデザインのもの、キャッチコピーのものは1つとしてありませんでした。と言うか、さらに言えば、山手線車内・京浜東北線車内のトレインビジョンでも広告が配信されていました。

見ていて非常に「相当力入れているなぁ」と思うと同時に、それぞれの「場所の性格」にあった広告を作っているのには感心しました。特に気に入った、と言うか「なるほど」と思ったのは東京駅の「東京の皆さん、今日もおつかれさま」と言うコピー。掲出されている(されていた?)場所が「北自由通路」(場所はここで確認)でしたので、丸の内側と八重洲側を行き来する人にアピールしている訳なのですが・・・やっぱり普通のビジネスマンが多いのかと思いますし、訴求する顧客層も年齢が高めと言うことも考えられるので、恐らくコピーもそれに合わせたものなのかと思うところです。

また、この広告を撮影したのは3/7-10の間と言う大感謝祭期間でしたので、全国から好きな方が都内に集結すると言う事情も見逃せません(実際発売日は3/8でしたし)。

ここで肝になるのは「SEGAさんのような資本が大きな会社だから出来る事」と思い込まないことです。
山手線主要駅に大きな広告を掲出するとか、電車の中のトレインビジョンに広告を出す、と言うのは確かにお金は居るかと思うのですが、自分たちが売りたい「商品の性格」をまずは自分たちが理解した上でどんな感じでお客様に露出していくのか、と言う事は広告を打つ上で重要なことです。自分たちが「誰に」対して「どんな」商品を売りたいのか、その「商品」を買うのはどんなお客様なのか(商品を「サービス」と置き換えても同じことですね)、その部分をしっかり考えた上で、適切な広報方法を選択しないとミスマッチの悲劇(顧客にとっても、社内リソース的な意味でも)になってしまう所ではないのかなと思うところなのです。