静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

折角なのでコメントを書いてみる。

昨日のエントリにコメントを頂きました。また、そこで色々と考えてみた事があるので、、今日はそのコメントをエントリにしてしまいます。なお、コメントのURLはこちらになります。なお、引用に関しては当該コメントからのものになりますので、その点ご了解をお願いします。

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コメントを拝見させていただいて改めて考えたこととして、「このBlogのスタンスは一体何か?」と言うものを考えました。

まず、自分自身の属性としては以下のものがあるところです。

・高速バスに関しては、基本的に「利用者」である。
・ただし、「利用者」ではあるものの「マニア的観点」が非常に大きい利用者である。
・本業は企業に対する「経営支援」を行なっている。
・そのため、単純に「路線」単位で見るのではなく「企業」単位で考察をする。

当然ではありますが、本業がアレなもんですので、どうしても「本業の視点」で「趣味」の分野も見てしまうと言う、いわば「職業病」的な所があるのが否めません。個人的にはこの「職業病」的な観点が自分のコア・コンピタンスだと思っているので(苦笑)、これをやめるのは自分のプラスの部分を失う事になりかねないのでやめておきますが(え。

その上で。

>『「利用者の立場から情報発信する必要性」というものを改めて痛感している』

この部分は私も同感です。
実際に自分の持っているwebやこのBlogの基本的な方針は「分からない人が検索してみて調べてみて【ああそうなんだ】と思ってもらえるようなwebページを目指す」と言うものですので。ですが、今回の「高速バス事故」に関しては、どうもそのようなスタンスで書くのが非常に困難だと考えたワケなんです。「マニア」と言ってもそれぞれの「専門領域」がある訳ですし、その「専門領域」を持つに至ったプロセスがあると思うのです。そのような状況の中で

「専門領域が全く違う人が【議論】も出来ない状況の中で、ある種の【結論】を求められるような状況において勝手に意見を言うことで、何らかの【課題の解決】に寄与することができるのか?」

と考え、結果的に「書かない選択肢」を取ったワケなのです。何らかの形で議論をフィードバックできる仕組みがあればとも思いますし、その議論を進めるためのシステムもあればとも思うのですが、さすがに「趣味」でやっている以上は限界はあるところですので、ここはもうプロの方に任せるしかない、仮に何か意見を言うのであればパブコメの場でしか無いだろうなぁ、と言う部分なんですよね。

とは言うものの、今後も「利用者の立場からの情報発信」と言うのが求められるのは確かな話であると考えるところです。

>安全と言う事に関して(要約しました)

安全というのは「大前提」であると考えます。
「大前提」と言う事は儲かる・儲からないの話が仮にあったとしても、それは「企業としての倫理」であると考えています。企業がサービスを提供するに当たって【企業の責任として達成しなくてはならないもの】と考えますし、それを守れない事業者は市場から追い出されるべきであると考えます。それを殊更にして「安全」と言う事を前に出した営業活動をすると言うのは、正直に言うと「違和感」を感じて仕方ないのです。「何で安全が【売り】になるのだ?」と。確かにご指摘の通り色んな前提条件があって今の「貸切バス事業者安全性評価認定制度」と言うのがでてきていると言うのは分かるのですが、逆に言えば「企業側の顧客への責任感が希薄になっているから、国として制度を整備して安全性を担保する」って言う穿った見方もできてしまうのでは?と思います。

>顧客の判断基準

確かに現在の経済情勢では「価格訴求力」が一番大きくなっているって言うのは現実問題として理解できる部分ですし、自分もやはり「価格」と言うものをある程度考えてしまうのはあります。そんな意味では「価格訴求力」を否定するつもりは全くありません。競争をするのは幾らでも構わないと思います。ですが、その前に、輸送事業者としての倫理である「安全」と言うものが担保されている必要があると思うのですけどね。その上で、様々な分析をした上で顧客を明確にする必要はあると思うのです。

>行政の動き方

行政の「進み方が遅い」のは仕方ない部分があるのかなぁと思うのです。
「高速バス」1つにしても、「高速路線バス」「高速ツアーバス」それぞれのスタンスで考え方の差はでてくるわけですし、その周辺にある様々な周辺環境は余りにも違うわけですから、そう簡単に議論がまとまるとは思えません。また、一度規制を作ってしまうとこれが数年と言う単位で今後のルールになるわけですから慎重に成らざるをえないと考えます。民間ならば状況を見ながら臨機応変に対策を変えることができますが、行政にそれを望むのは困難ではないでしょうか。
そうなってくると、やはり事業者側の動きに期待をするしか無いと言うのが実際の所なのかもしれません。少なくとも「何らかの形で改善を要する事象が発生した場合、それに素早く対応しないと顧客を失う」と言う事態が発生することも考えられますからね。

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と言う感じで、何かまとまっていませんが、コメントでエントリを書いてみました。