静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

今回の本を作った背景とかその想いとか。

 今回の「静岡の高速バス倉庫・2012夏」を作った背景とか想いとかそこらへんについてちょいと書いておきます。色々とあるので、折り曲げておきます。

ryo(supercell) feat.初音ミク 『ODDS&ENDS』

「誰かに何かを伝えたい」と言う気持ち、そこがスタートラインだと思うのです。
自分は音楽も絵も動画も作れません。ですが、この「ODDS & ENDS」と言う曲を聴いて「何かが弾けた」って言うのが実際のところなんです。今まで10年間追いかけてきたこの「静岡」と言う街から出発する/へ向かう「高速乗合バス」のことを、確かに5年前にも一度まとめてはいますが・・・それから余りにも大きく変わってしまったこともあり、「同人誌と言う媒体でもう一度まとめ直してみたい」と言う願望がありました。
ですが、やはり時間的な問題が多くなかなかとりかかることができませんでした。そんな時にこの曲を聴いて「誰かに何かを【自分の形で】伝える」と明確に思ったところなんです。
マーケティング的な観点から言えば、都営バスなどのように趣味集団の母集団は大きくありませんし、ましてや「静岡」と言う小さな市場。その中で100部印刷しても当然売り切れるとは全く思わないわけで。ですが、この機会を逃したら「そのままずるするまとめないで終わってしまう」と言うことは目に見えていました。だったら「作ってしまって後悔した方がいい」と言う、普通の経済的判断ではない判断をしてしまいました。一応そっち方面の本業をしているのに、あーあ、やっちまいましたよ。

音楽にしても何にしても、そこで感じるのは「想いの熱量」だと思うのです。
その「想いの熱量」を受け止めて、自分の中で変換して、何らかのアウトプットを作り出すと言うこと、それを「創造」と言うのであれば、自分で言うのもおこがましい部分はありますが、全くジャンルや表現方法は違うものの「創造の連鎖」と言ってしまっても構わないのかなぁと思うんですよね。その変換した「想いの熱量」を仕事にぶつけるのであれば、仕事も「創造の連鎖」となるのではないかと。

裏ではそんなことを考えながら本を作っていました。

内容的には余りにもニッチすぎるものであるということは自分でもよくわかっています。
ですが、手に取って頂いた方から「内容はともかく『熱い本』だ」と言うような評価を頂けるのであれば、それは何にも替えがたい喜びですし、この本を手に取った方が「自分も何かを創ってみたい」と思われるのであれば、それは本当に幸せなことだと想います。

ある意味、「わかる方にはわかってほしい」的な内容ではありますが、そんな想いも込められた1冊であると言うこともご理解頂ければ、中の人としては嬉しいところです。

そんだけ。