静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

「追憶の井笠鉄道バス」発刊します

「乗りバス系Blog協同組合」様よりウェブリリースを頂きましたので転載します。


平成24年12月19日、都営バス資料館乗りバス系Blog協同組合は、本日、同人誌「追憶の井笠鉄道バス」の発行を発表しました。
この同人誌は、岡山県西部から広島県福山市内に乗合バス路線を持っていた「井笠鉄道バス」が平成24年10月31日に事業廃止されたことをきっかけして制作されたものです。

この本は「見る」「診る」「観る」の3部構成で成り立っています。
「見る」「診る」パートでは、「都営バス資料館」が発行してきた書籍のセールスポイントであり、商業誌にも掲載された実績を持つ「路線研究」「車両研究」の手法と、「乗りバス系Blog協同組合」が発行してきた書籍のセールスポイントであり、路線バス系同人誌としては極めて珍しい「アキバBlog」にも紹介された「乗りバスエッセイ」、そして、地元の「井笠鉄道バス」を愛する執筆者の積極的な取材とその想いを詰め込んだ珠玉のエッセイで、「井笠鉄道バス」と言う乗合バス事業者を描き出しております。
また、「診る」パートでは、「バス趣味」と言う観点から一歩踏み込んで、何故井笠鉄道と言う企業が「経営破綻」に至り、地域の足を守れなくなったのかと言うことや、今回の「経営破綻による事業廃止」という問題が井笠鉄道だけの問題なのか、それとも路線バス事業者が置かれている状況の氷山の一角に過ぎないのかなどを、「地域公共交通論」「乗合バスを巡る法制度の歴史・現在の運用」、そして「企業経営」などの分野に踏み込んだ論考を掲載しています。

様々な分野から「井笠鉄道バス」という事業者を立体的に描き出したのがこの「追憶の井笠鉄道バス」という同人誌になります。

【価格と頒布について】
この同人誌「追憶の井笠鉄道バス」は、来る平成24年12月29日から31日の3日間、東京都江東区有明東京国際展示場(通称:東京ビッグサイト)で開催されます「コミックマーケット83」(主催:コミックマーケット準備会)の1日目に出展するサークル「都営バス資料館・乗りバス系Blog協同組合」(場所:土曜日 東地区“ミ”ブロック25-ab)にて頒布されます。「追憶の井笠鉄道バス」は会場での頒価は2,400円前後を予定しております。また、後日通信販売や一般書店販売なども予定しております(会場外での頒価は異なる見込みです)。

都営バス資料館について】
東京都内で運行されている「都営バス」に関する様々な研究を行なっているサークルであり、毎年8月・12月に行われる「コミックマーケット」で頒布される同人誌だけではなく、「バスグラフィック」(ネコパブリッシング)・「バスマガジン」(講談社) などにもサークルメンバーが寄稿しており、その内容に関しては高い評価を受けています。

乗りバス系Blog協同組合について】
元々は個人個人で勝手に乗りバスやって楽しんでいたメンバーがブログのコメント欄やtwitterで知り合い、色々と交流を深めていく中で生まれたサークルであり、脈絡もなく全国各地の路線バスの乗りバスを楽しみながら毎年8月・12月に行われる「コミックマーケット」で頒布される同人誌を作成し、平成24年6月には「アキバBlog」で紹介されました。

「追憶の井笠鉄道バス」発行(H24/12/19) ■乗りバス系Blog協同組合(12/19確認)

 今回、約3週間程度Blogの更新を停止していたのは、この本の編集作業を行なっていたためです。
 夏に発刊した「静岡の高速バス倉庫2012夏」は60ページチョイ、と言うページ数でしたが、今回編集作業で参加させて頂いたこの本のページ数はそれを遥かに凌駕しています。それをInDesignでせこせこ作業をしていたワケで、それこそ札幌までパソコンを持って行って作業をしていた・・・と言うのもあります。
 いかんせん、InDesignは初心者の自分ですので「どこまで読みやすい本」になったのかと言う事は正直わかりません。ですが、少なくとも感じたのは「最後の最後まで地元の他人の足を守る」ために仕事を続けた井笠鉄道バスのドライバーさん、そして、それらを記録にまとめたいと言う寄稿された皆さんの想いの熱さです。その「熱さ」をどこまで表現できたのかどうかは自分でも分かりません。ですが、全然薄くない厚くて熱い本であるのは私が保証します。少し高い本ではありますが、興味のある方は是非お手にとってご覧いただければ幸いです。