静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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4/27 マイタウンライナー 幕張メッセ→東京駅


 明らかにカオス以外のナニモノでもなく、どのように説明すれば良いのかなかなか考えつかない「ニコニコ超会議2」。諸事情があって仕事的な意味も含めて出かけてきたのだが、流石に一日中歩いていると疲れて仕方なかった。

 京葉線に乗って東京駅まで行ってもいいが、座れなかったら正直面倒だなぁ・・・と思ったところ、「そう言えば東京駅まで乗り換えなしの高速乗合バスがある」と言うことを思い出した。そうだそうだ、確か京成バスだったなぁ・・・と思ってバス停に向かう。

 バスの到着まで約15分程。15分だったら待ってもいいよね、と思っていた所目の前に何処かでみたバスが過ぎていった。そう言えば東京駅でもあのバス見たことあるし、入場時に何か東京駅行のバス停があったなぁ・・・と言う事を思うや否や、そのバス停に向かって駆け出していった。



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 幕張メッセから東京駅。
 確かに京葉線の快速電車や、場合によっては特急列車に乗ってしまえばそう行くのは面倒ではないが、いかんせん京葉線と言う事もあるので乗換は面倒である。普通で考えれば「電車で行って」と言う距離ではあると思うが、この千葉市内の湾岸部は東京駅からの高速バスが結構走っている地域である。
 確かに高速道路を通ると言う事で「渋滞」と言うリスクもあるが、幕張メッセの中を展示会視察で歩いた後で京葉線に乗るのは正直しんどい。更に東京駅の構内を歩くのも更にしんどい。そうなると、幕張メッセ帰りに高速バスを使うと言うのもひとつの選択肢である。要は何回か幕張メッセ行った事があるのに乗った事がないだけなんですが(苦笑)。その後で千葉まで出て、総武線のグリーン車の中でトンカツ弁当を食べるのを楽しみにしているので。

 
 止まっているバスはあすか交通、ふそうのエアロスター(高速仕様)。見る限り「確かに近距離高速路線用」と言う感じである。実際数時間も乗るわけではないので、このようなタイプの車両で十分かもしれない。


 車内はトイレ無しの補助席付タイプ。この便の乗客は自分を含めて3名。連休初日と言えども、夕方の都心部行ではそんなにお客さんは乗っていないのかもしれない(ちなみにバスそのものは幕張メッセ発ではない)。そのためかどうかはよく分からないが、添乗員席を確保することができ、終点東京駅まで湾岸部の景色を眺めながら走ることができた。


 バスは湾岸習志野インターから東関東道に入る。東関東道と言っても既に3車線区間。そして、目に見える範囲で3台程のオレンジ色のにくい奴・・・ではなくリムジンバスが走っている。そんな中を右手に左手には京葉線を眺めながら走っていくが、この日は葛西付近を先頭に事故渋滞が発生していた。とは言うもののそんなに長いものではなく、多少速度が落ちた程度ではあったが。やはりこの「渋滞」と言うのは鉄道に比べると確実にリスク要因である。しかし、追い抜いていく電車の窓からは立席の乗客を見ることができる一方で、こちらはのんびりと座っている。「何を基準にして選ぶのか」と言うことを思わず考えさせられるものである。


 このバスの面白いところは、京葉線の電車とほぼ同じ速度で走っていく所なのかもしれない。たまたま乗ったこの便は舞浜付近でとある観光施設をバックに走る武蔵野線電車を撮影することができるなどした。確かにこんな風景はバスからでしか味わうことができない。


 バスは辰巳JCTから深川線に入って都心部を目指していく。目の前に見えるのは東京スカイツリー。今回はスカイツリータウン東京駅線のDD車運行に乗る事も計画していたのだが、残念ながらそれは時間の都合で叶わなかった。取り敢えず連休後半にはもう一度東京に行くことを計画しているので、その時にリベンジを図りたいところである。しかしながら、それに乗れずとも千葉都市モノレールの例のアレに乗れたし、この幕張メッセからの便にも乗れたと言う事でヨシとしておくのがいいのかもしれない。

 以前乗ったJRバスの「かしま号」では都心環状線の呉服橋ランプで出路して日本橋口に入ったが、今回は宝町ランプから出路してヤンマービル前付近にある降車場に到着する。宝町から入ることはかつての(国鉄東名高速線や、水戸号などでもあったが「出る」のは初めてである。それにしてもハンドル捌きは凄いものだ・・・。


 幕張メッセから約60分。バスは銀座の数寄屋橋まで向かうが、自分はここで下車をした。
 バスを見送った先には、地元静岡で見慣れている青屋根のJR東海バスの「新東名スーパーライナー」号が名古屋へ向けての出発を待っている。非日常のカオス満載の「ニコニコ超会議2」から日常の東京駅へ。

 ああ、この光景どこか見たことあるなぁ・・・と思った。
 そう、コミケの帰りに都バスを東京駅で降りた時に見た光景だった。日常を結ぶバスでもあり、非日常と日常を結ぶバス。その「非日常」と「日常」がここで交差しているのかもしれない。