静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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博多・Fujiyama Expressに乗って〜雑感〜

 と言うわけで、乗ってみて思ったことなどを書き記してみます。

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 何よりも西鉄バス静岡市内で客扱いをするということや、富士急バスが福岡市内を走る、と言う事はバス好きにとって堪らない光景ですし(富士急バスの福岡行も機会があれば乗りたいところ)、その超長距離路線と言うことで運行開始初日は非常に注目をされていました。
 この初日を「見る」という選択肢もあったのですが、やはりそこは「初日初便に乗りたい」ということで、福岡まで出た上で乗ったと言うのが実際なのですが、当日の福岡→富士山の系統に関しては8人(天神BC→東静岡駅北口)間がMaxと言うこともあり、運行開始初日、かつ、売り出しが許認可の関係で半月前から・・・と言う状況でしたので「思ったより乗ってなかった」って言うのが正直な所かと思います。もう少し乗ってるのかなぁと思ったのですが、やはり「15時間」と言う時間の壁は大きいのかと思うところです。

 休み明け、私の勤務先の人に「福岡から静岡まで乗換なしの夜行バスに乗ってきた」と言うことを話したら「お前が好きモノだから乗るってのはわかるけど、12時間ってのはちょっと勘弁だなぁ」というように帰ってきたことを考えると、やはり静岡市内から福岡まで行く、って言うことを考えるとやはり「新幹線」がファーストチョイス、「飛行機」がセカンドチョイス、って言うのは揺るぎない事実ではないでしょうか。

 九州島内や富士急バスの営業エリア(富士吉田〜東名富士間。実際には沼津・三島の富士急シティバスや富士の富士急静岡バスのエリアも含みますが)ではそれぞれの運行会社やグループ会社での宣伝も可能なのかとは思いますが、問題は今回の運行会社の営業エリア外でありながらも停車駅となっている東静岡駅の含まれる静岡市内ではないかと思うのです。一応静岡の県庁所在地であるということや、20:56発と言う「深夜の非有効時間帯の入口」に出発すると言うことを考えると、観光以外の需要を取り込むことも状況によっては可能なのではないか、と思う部分はあるわけで、「静岡市内での宣伝をどうするのか?」がこの路線存続の鍵になるのではないか、と考えているところです(尤も中の人が静岡市民ってのもありますが)。

 この部分で富士急としずてつが連携することができれば面白いことになるのでは・・・と思ってしまうのです。
 東静岡駅北口での客扱いではなく、新静岡BTに入らないまでも利便性の高い静岡駅前での客扱いを行う事によって露出効果は高まると思いますし(少なくともバス停に「小倉・天神・博多」という文字列があれば、静岡駅前から東京方面の高速バスに乗る人に「走っている」という事実を伝えるのは可能)、その時間帯に居合わせた人が居れば「あれ?福岡まで行くバスなんかあるんだ」というネタを提供できるのかもしれません。
 他にも、しずてつ窓口での乗車券販売と言うのも可能ではと思うのです。この路線が収容されている路線はしずてつには無い端末なので難しい部分もあるのかとは思いますが、それでも電話で座席を確保して手書き発券(発券枚数も多くはないでしょうし)と言うのも可能になるのではないかと思うのです。

 また、逆に福岡側で「静岡県内の世界文化遺産富士山」を売っていくと言うのもひとつの方法ではないかと思うところです。JR東海の窓口では、「富士山満喫きっぷ」と言うフリー乗車券も販売しており、この切符を使えばその切符の名前の通り「静岡側からの富士山w堪能できる」事もあるので、それこそこの切符の引換券を天神や博多などでも販売する(無理ならば案内するだけでも)ことで、「静岡でも富士山見ることができるんだ」ということで周遊性を高めることができるのではと思う所です。今まで遠いが故に静岡に来るのが困難だった方にもPRをする・・・と言う、本来ならば「オール静岡」での誘客の取り組みをしないとならない、って言うように思うのですよね。

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 恐らく、できることは正直限られているとは思いますし、正直言えば上に書いたことは妄想のレベルを脱してないと思います(実際には金銭収受が発生することですし、しずてつも自社のプラスにならない以上、やはり出来ない部分はありますよね・・・)
 とは言うものの、折角のチャンスであるのは間違いないところではないでしょうか。
 
 このチャンスを活かした様々な展開がされることを期待したいところです。