静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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会社の形態の変遷

 でも、「会社」って言うものの存在スタイルは時代が経るにつれて自然に変わって来たのではないでしょうか。その原因として考えられるのは「会社の所有者が全知全能の人ではない」って言う所なんですよね。確かに会社の初期形態においては「会社の所有者が自分で何かを仕入れ、その仕入れたものに対して付加価値を加え、その付加価値を加えたものを販売し、その売上を自分で集計し、また新たな投資をしたり仕入れをしたりする」って言う形があります。まぁ、規模的に言えば「個人営業」ってもんって言うのと考えて欲しいと思います。
 ですが、何かの形で商品が馬鹿売れしたりしたりして、「とてもじゃねぇが一人じゃ回せないYO!」ってなったときに、それぞれの段階に能力のある人を見つけ、仕事を任せると言う状況が発生しますね。まぁ、この段階では会社の所有者の方向性を共有できているって思うんですわ。で、更に規模が大きくなれば、単純作業をする人を募集したりとかって言う事になるんですが、その段階で「色んな齟齬」が発生してくるって思うんですわ。
 で、その「齟齬」ってもんを一言で言ってしまえば「同床異夢」って言うものから「不平不満」まで大きく出てくると思います。社長と自分の方向性が違う、けど、やっぱりお金を貰ってる以上不承不承でも仕事をしなくてはならないって言う所なんですよね。まぁ、最初の頃から中に居る人にしてみれば「違うだろ、社長!」って言う事で直談判をする事が出来るんですが、下の方の人にしてみれば「その方向性は違うんじゃないのか?」って言う事を言おうとしても、言おうもんなら「お前、俺に逆らったからクビな」って言う事で職場を去らなくてはならない事態になってしまうものと思います。
 そんな中で、下の方の人、すなわち、現場で働いている人が「社長に対してモノを言うためのシステム」として労働組合が成立したと言う事ができます。