静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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中央ライナー6号 名古屋駅1015→新宿駅新南口1638


 本当だったら万博でも見に行けばいいものの、夏コミ合わせの原稿を東京の仲間の家で作成するために東へ向かう。
 成田まで飛行機に乗るとか、折角だからJRバステックの東名スーパーライナーに乗るとか言う方法があったものの、普段ならば絶対に乗れない路線、と言う事で中央道経由の「中央ライナー」で東京まで向かう事にする。
 昼間の中央道を走るのは「中央道昼特急京都号」以来。どんな風景が見えるのか・・・と思いきや、早速名古屋のど真ん中でビルに併設された観覧車を発見。名古屋って何か凄いような気がするんですけど。

バスそのものは東海道昼特急でもおなじみであるJRバス関東所属の三菱エアロキングなので紹介は省略。ちなみに乗務員は名古屋駅諏訪湖SAは中央道統括支店、諏訪湖SA→新宿駅は東京支店の方が担当。
 休憩場所は神坂PA(中央道馬篭バス停)、諏訪湖SA、談合坂SAの3カ所。途中の諏訪湖SAでの運転士交代があるものの、東名高速線の名古屋系統と比較すると1カ所ほど多く、結構ゆったりとした印象か。
 種別は特にないが、案内上は「超特急」となっており、東名高速線の補完路線としての印象を受ける。

 この日の乗客数は約10名ほどと言う事で、土曜日としては多少少ないかな・・・と思う数字である。実際、東名経由よりも時間がかかると言うのは否めない。
 しかし、車窓から見る景色は伊那路河岸段丘の風景があり、八ヶ岳の高原もあり、甲府盆地、そして、大月から八王子に向けて降りていく峡谷と、見る者を飽きさせない路線であるのは間違いないだろう。何、飽きれば寝てしまえばいいんだから。
 朝渡った大井川も、伊那ではこんなまだ小さな川である。2階建てバスの車窓から眺める景色もまた旅の楽しみ。

東京に近づくにつれて、通行量が多くなっていく。そんな中、同じJRバス関東の中央高速バスに思いっ切り抜かれた訳なんだが、まぁ、それも一興。役目も全く違うし。
 峠を越えて都下に入れば家々の間に新宿の副都心が見えてくる。ここまで来ればあともう一歩・・・なんだが、首都高の初台ランプを降りてから新宿駅新南口までたどり着くのがこれまた一苦労。賑々しい大都会の真ん中をゆったりりと走り、高島屋の下に潜り込めば長旅は終わりを告げる。
 さて、一体次にこの路線に乗れるのはいつの日になるのだろうか。そう想いながら雑踏へ。