静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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-仙台「絆」紀行(1)高速バス永楽町→新宿駅東口/しずてつジャストライン 駿府ライナー2号-


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 午前6時36分、高速バス永楽町バス停からこの旅は始まった。
 ホームグランドとも言える「駿府ライナー」でまずは新宿まで向かう事になる。新宿駅新南口(代々木)発10:50の便に乗るためには7:36発の4号に乗れば間にあうといえば間に合うが、「何が起こるか分からない高速道路」を走る高速バスに乗って向かう事になると言うこと、そして、確実に新宿発の便に乗るために始発便である「駿府ライナー2号」を選んだ。
 やってきたバスは鳥坂571号車、しずてつ便では久々に乗るレギュラーシート車・・・とは言えども38人乗リの車両の足元は広い。このバスに乗り慣れていると、40人乗りのバスに乗った時に「何か足元狭いなぁ」と思う事になるのはそれだけ「乗り慣れている」と言うことだろうか。

 当たり前のようにiPhoneで乗車票を提示し、座りなれた席へと向かう。本当にいつも通り。流石に夏休みという事もあり、呼び席以外は満席という状況。これから東京に遊びに行くであろう学生と思わしき人、そして少し年齢の高い人も乗っている。運行を開始してから約5年、「高速バス」が静岡に定着してきたと言うことになるのかと思う。

 窓の外に流れる景色は相変わらず変わらない。薩埵トンネルを抜けて広がる由比海岸、そして、この日ははっきりと見る事ができないものの伊豆半島の向こう側に見える朝日と、朝日が作る光の道。何回も何回も「駿府ライナー」だけではなく、「しみずライナー」「渋谷・新宿ライナー静岡号」に乗っているが、やはりこの光景を見ると「これから日常の重力から脱出するんだ」と言う気持ちになるのは変わらない。普段ならこのバスに乗って「東京」まで行くだけであるが、今日は更に新宿で乗り継いで「仙台」まで行くことになる、そんなところでも心の昂揚があったのかもしれない。


 
 足柄SAでいつものように休憩し、神奈川県内に入る頃には既に車内で一寝入り。そんな「寝ていても目的地まで連れていってくれる」と言うのは相変わらず。景色も今から見ては特に変わるところは無い。
 多摩川を渡る頃に再び目覚めると、対向車線は渋滞の真っ最中。これからどこに出かけ、どんな想い出を作るのだろうか。色んな人が色んな想いを乗せてこの道を走っている。そして、駿府ライナー2号も新宿駅東口にほぼ定時に到着。

 普段なら、ここでバスの旅は終わるが・・・今日はまだ始まったばかり。ここで約1時間30分の乗り継ぎ待ちになる。