静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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7/20 はかた号NR0401便(2)/新宿西口BT→天(福岡)神BC

バスは諏訪湖SAを出て室内灯も消され、車内はすっかり真っ暗になっていた。
そんな中でエンジン音が止まるときも何回かあったのだが、記録を見直すと養老SA(名神)、三木SA(山陽道)に停車していた。4sqの記録を見るとだいたい2時間おきの停車。なるほど、確かにそんなものかもしれない。しかし、4sqにアップをした後すぐにまた寝てしまったわけで、一体どんな経路を走っているのかが気になるところではあるが。

目が覚めると、午前6時30分過ぎ。いつもの起床時間には広島県は福山SAで乗務員交代をしているところであった。
ここで目が覚めてしまうともう二度寝はできないので、通路側のカーテンが引かれているのをいいことに側面のカーテンを開いて車窓を眺めることにする。

山陽道の最高標高地点を過ぎ、広島インターも通過。このあたりは翌日に「山陽道昼特急広島号」で通過する事になるわけなので、ぼんやりとRadikoでラジオを聴きながら通り過ぎる。また、せっかくのカーテンがあるので簡単ではあるものの着替えができるわけで、やはりこのあたりは「プレミアムシート」だからこそできるものではないか。
そんなこんなで朝の支度を座りながらやっているとドライバーさんが上がってきて、カーテンなどの片付けをして、「夜行バス」から「朝便の高速バス」にモードチェンジとなる。


山陽道の朝の風景を眺めながらぼんやりしていると、下松SAでの休憩の案内。大体福山から2時間程度と言う距離。丁度諏訪湖SAを出てから約8時間で2回目の休憩となる。


昨晩は真っ暗でロクに撮影できなかった「はかた号」の勇姿。普段JRバスで見慣れている青と白のカラーリングと比べると「重厚感」を非常に感じる。まさに「キング・オブ・深夜バス」と言った風情を感じるところである。また、車内もその「重厚感」を感じる作りになっており


■プレミアムシート


■車内全景

色的にはモスグリーンとブラウンの間、と言う感じであろうか。結構落ち着いていると言う感じ。また、電源コンセントも設置されており、今回はiPhoneの充電をしながら乗ることができたのでかなり楽であった。この他にも軽食のサービスがあったが、結局は下松SAでパンを買って車内で食べていたり。あ、ポカリスエットは飲んでしまいましたよ、冷たいうちに。こんなサービスもあると言うのは驚きと言うか何と言うか。


丁度下松では大宮からの「ライオンズエクスプレス」が先に出発。機会があれば乗ってみたいのですが・・・少なくとも確実に隣に人が来ない時でないと乗れないような気がしないでもない(苦笑)。

そして、休憩の後更に山陽道を西へ。


山陽道昼特急博多号で気に入った風景の場所を通り抜ける。前にここを通った頃は秋・冬と言う時期。そして今回は夏。同じ場所でも季節が違い、時間も朝。同じ場所でも全く違う顔を見せてくれる。


山陽道から中国道へ。山陽道はやはり沿線に広島などの人口集積地があるので「幹線」となっているが、よく考えてみればまだ中国道を昼間の乗合バスで通ったことがない。さすがに静岡に住んでいては行くのは難しいと思うわけだが、また機会があれば走ってみたいところ。


宇部興産専用線。毎回ここを通るたびに「専用車両撮れなかったぐぬぬ」となっていたのだが、今回は撮影成功。この宇部興産の専用道路も機会があれば一度じっくり楽しんでみたいところであるが・・・さて、その機会はあるのかどうか。



そして、関門橋をわたっていよいよ九州上陸。飛行機で言えばあっという間に福岡空港ではあるものの、やはりバスで行く時にはこの「関門橋」を渡るのが一番楽しみなところである。本格的に旅行が始まると言うか、さて、楽しむとするか、と言うように感じるところである。


早速九州内に入ると西鉄バスの島内高速乗合バスを追い抜いていく。これから先何台ものバスとすれ違っていくが、車内は相変わらずのんびりとした感じで最終目的地の福岡に向けて行く。

そして、博多バスセンターでお客さんを下ろした後、天神に到着。新宿からの長旅も終わりを告げた。降りて思ったことは「ああ、久々によく乗った」って言うところか。

***
と言うわけで、写真多めに「はかた号」をざっくりまとめてみました。
中の人はめったに「長距離高速乗合バス」に乗るわけではないので、色々と新鮮なものを感じたわけなのですが、率直な感想を言えば「一気に3本の高速乗合バスに乗った」って言う感じでしょうか。新宿から諏訪湖までは「昼便の最終便」、諏訪湖から下松までは「夜行バス」、そして、下松から天神までは「昼便の午前便」と言う感じです。
流れていく車窓を音楽と共に楽しむ下松から先もまた気持ちいいドライブでしたし、福山から下松までの「うとうとしながら車窓を眺めつつ」と言うのもまた気持いいです。また、新宿から諏訪湖までの「どうせ外が見れないのなら映画でも見るか」と言うのもまた楽しいものです。

新宿から福岡まで「半日以上」かかりますし、プレミアムシートを使えば飛行機より値段は正直高いです。
ですが、その「時間」を楽しむことが、「はかた号」の旅を楽しむと言う事になるのかもしれません。機会があれば、今度は福岡から新宿まで乗ってみたいところです。・・・え?ライオンズエクスプレス?

天神から博多に戻ってすぐお昼ごはん。

時計を見ると12時って言うのは「やっぱり距離があるんだよねぇ」と言うところでした。