静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

南アルプス登山線を井川まで追いかけてみた+α

 先のエントリでも書いているのですが、夏コミ新刊「乗りバスのススメ7」の表紙は、今回私が撮影した「南アルプス登山線」の走行シーンとなっています。

南アルプス登山線はそれこそ1往復しか走ってないので「一体どうやって撮ったんだ?」と言う事を気にされている方も居ると思いますが(いや、おそらく居ないでしょうが)、実際に自家用車を走らせて井川まで行ってきました。

 まずは自宅から安倍線の路線を何処かで狙えたらいいなぁと思いながら横沢まで。
 いや、途中で新静岡行とすれ違った時には正直しまった!と思いました。と言うか出てくる前にしっかりと時刻表見てこいよって言うのが実際の所であるとは思いますが(・ω<)。道路は前日に走った南アルプス公園線と比べてもだいぶ狭いのですが、夏の風景の中を走るのは結構気持ちよかったりします。そんなこんなで山道ドライブを楽しみながら横沢バス停へ。

 この横沢バス停は静岡市内の在来線終点のバス停であると同時に、井川地区自主運行バスの起点・・・になるのですが、今は井川地区自主運行バスは道路工事の関係でこのバス停を発着していません。そして、静岡から畑薙第一ダムを目指す南アルプス登山線のトイレ休憩の場所となっています。大体静岡駅から1時間程度で到着するだろうと踏んでおり、少し早めに到着してバスが来るのを待っておりました。待つこと約30分(苦笑)

 静岡からのバスがやって来ました。鳥坂538号車、今年度の運行開始2日目と言う事でお客さんも少ないです。そしてバスが停車してお客さんがトイレへと向かうわけなのですが、フロントガラスをふとみてみると

 どこかで見たことあるような系統サボが入っています。あー、あの方が多分作ったのだろうね、鳥坂営業所の担当だし。と思ったのは言うまでもありませんでした。しかしながら、こんな感じで「路線名」を分かりやすくするための試みと言うのは決して悪くはないと思いますよ。寧ろ個人的には大好きなワケなのですが。と、ここでバスを見とれていてはならないので、車に戻って自分も峠越えにかかります。ええ、当然冷房を消して(この辺りは「乗りバスのススメ7もごらんください)、

 ところが、この静岡県道189号三ツ峰落合線‎は平成23年夏の台風で被災してしまっており、今年の7月まで大型車は通行止めになっていただけではなく、時間帯を区切っての通行しか出来ない状況となっています。正直シャレになっていないですが。そんなワケでバスから先行して出発したのですが、横沢バス停の約4km先にある「横沢洞門」の前で開通を待つ事になってしまいました。
 後からやってきたバスもこの通行止めに引っかかってしまうのですが・・・流石は路線バス。静岡市の方と話を付けているのかどうか、この通行止め区間を一番最初に通行できるのです。

 止まっている車が列をなしている車線とは反対の車線を悠々と進み、バスを見かけたガードマンの方が通行止めを解除するのです。そして、その後に自家用車が続いて工事区間に入っていくのです。・・・とは言うものの、バスはしばらく行った所で後から来る自家用車を先に通してくれたのですが(苦笑)。しかしこの道、まだ工事中の所を走るだけあってダートです。土埃を上げて走っていきますので町に帰ってきてからいの一番に洗車したのは言うまでもありません。
 自分もバスを追い越し、富士見峠を何故か40mPの曲を聴きながら快走して行きます。何故40mPのアルバムなのか、って言うのはよく分からないのですがこの日はこんな気分だったんですよ(汗。
 当然ではありますが撮影ポイントを探しながらですがなかなかいい場所が無い、と言う事で峠道を下りきって井川ダムの堰堤を走っていると目の前にベストな撮影ポイントが。よしここで・・・と言う事で車を止め、歩道橋の上に上がってカメラを構えます。

 井川ダム!これでかつる!!
 実はここからの井川ダムの光景って見たことありませんでした。普段だったらいい眺めだなぁ・・・と思うのですが、今回はここを走るバスを撮るのが目的なだけに。で、ここでも約15分程度待つと・・・

 はい、やって来ました。鳥坂538号車。大井川を渡るしずてつのバスですよ。なかなかこの光景を見る事は出来ないわけで、おかげさまでこの写真(少しタイミングは違いますが)を撮ることができました。そして、バスは畑薙第一ダムに向かって走っていきます。

***
 その後、少しブラブラと走ってから閑蔵駅まで抜けて

 こんな写真を撮ってきたのですが、撮った後で車に戻ったら車内に熊ん蜂が入ってきてエライコッチャになってしまいました。車を動かしたら何かヤバい羽音が聞こえてきて、速攻でPポジションにぶち込んだ上でハンドブレーキを扱って車外に避難をしたりとか。いや、本当に山の中じゃ多少暑くても車の窓は閉めておかないとヤバいことになりますよ。ええ。
 ちなみにこの閑蔵駅大井川鐵道バスが乗り入れています。

 数百メートルだけとは言え、大井川鐵道バスが静岡市内で路線を持っている事になります(この閑蔵駅、経路的には千頭に抜ける方が道路はいいのですが、行政区域としては静岡市葵区になっていますので)。一度乗りに行きたいものですね #無理。

 その後は千頭へ抜け、昼ごはん代わりの抹茶ソフトクリームを舐めてから国道362号を静岡へ抜けて帰って来ました。

 いや、これも政令指定都市静岡市の眺めなんですからね。ええ。

***
 ちなみに、時間をうまく調整すれば、安倍線を行く在来線の写真を収めてから、南アルプス登山線の写真を撮し、閑蔵駅で大鐵井川線の列車交換を撮影し、静岡市内を走る大井川鐵道バスの写真を撮影し、362号を越えてきゅうのお行の藁科線を撮影することができます。だから時間をしっかりと確認してくれば(苦笑)。