静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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新東名スーパーライナー4号(3)/(東名)足柄SA→東京駅

 足柄SAから先は、普段乗り慣れた静岡市内発着の高速バスで走りなれたルート。既に何回もダブルデッカー車の先頭座席に乗って見ている光景であったり、「考えてみれば、"普段乗り慣れている路線"だからこそ車内でのんびりと過ごす事ができるのかもしれない」と書いてしまっているような区間であるので、そんなに書くことはない。


 とは言うものの、やはり「名古屋」から通して乗ってきた、と言うことを考えると「ようやくここまでやって来たか」と思う所はある。だが、さすがは「デラックスシート」を謳っていることもあり、すわり心地は悪くはない。ただ、その分「道路の舗装」と言うものがここまで違うのかと言うことを非常に感じた。
 新東名を走っている間は流石にできたばかりの道路と言うこともあり、そんなに振動は感じなかったが、特に揺れが大きいなぁと思ったのは東名高速の豊田〜三ヶ日間であった。応急的に3車線への拡幅工事を行ったと言うのもあるのか、揺れを結構拾っていたように感じる。また、東名高速の御殿場IC以東の3車線区間でも普段はそんなに感じないものが「結構路面ガタついているなぁ」と言うことを感じた。
 今回乗車したのが普段は乗り慣れていないダブルデッカー車と言うこともあるかもしれないが、それだけ日々多くの車が東名高速を日夜走っていると言うことを実感した。さらに言えば、毎年10月の集中工事の必要性、そして「新東名高速」と言う道路の必要性、そんなものまでも感じることができた。普段「当たり前」と思っているものであっても、実は「当たり前」を支える人が居る、ということは忘れてはならない。

土曜日や日曜日には必ずと言っていいほど混雑している東名綾瀬BS付近で、静岡始発の急行便を追い抜き更に東へと進む。この日は結局渋滞にあったのは三軒茶屋から池尻JCT付近の短い距離だけであり、多少は遅れるのではないかと思ったスケジュールもほぼ定刻で到着したと言う状況である。

普段は目的地の「東京」が、今日は一つの「終点」となるのは違和感を感じないでもない。新宿の街並みや渋谷の街並み、それすら何故か「帰ってきた」と思うのは何故なのだろうか(静岡市民として)。

そして、バスは定刻から8分ほど早く、1550頃に東京駅に到着した。

こうして、新東名を「高速バスで走る」はあっけなく達成されてしまった。