静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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新東名スーパーライナー4号(4・終)/乗車してみて

名古屋東京間、新東名経由で約5時間30分(4号)、東名経由で6時間16分(20号)。この46分と言う差は大きい。
前回名古屋から東京までスーパーシートで向かった時には「結構時間がかかるもんだなぁ」と思ったのだが、今回の新東名経由は「もう到着したの?」と言うのが率直な感想だった。新東名の距離などのメリットもあるのかもしれないが、むしろそれ以上にこの時間短縮効果をもたらしたのは「名古屋高速伊勢湾岸道」を経由して名古屋市内の渋滞箇所をショートカットした、と言うのがあるからだと思う。
実際、名古屋静岡系統で何回か乗っているものの、名古屋インターからの渋滞に耐えかねて星ヶ丘から地下鉄で中心部に向かうと言うことが結構多くある。それを考えると、一気に46分短縮と言うのは「なにそれ凄い!」と言うように考えたい。

東名間の「ノンストップ」は一度失敗している。
JRバステックが東名高速線での運行を開始した時、「ノンストップライナー」として一部の便の運行を開始したものの、その後は通常の超特急に格下げになったということがある。恐らく、今回のダイヤ改正検討時に「大丈夫なのか?」と言う議論があったことは想像に難くないし、今までJR東海バスが展開してきた「面的な集客」と言う戦略からは外れているのかもしれない。

しかし、全ての利用者が「ノンストップ」を望むものでもないし、全ての利用者が「直行便」を望むものではない。
ダイヤ設定を見ると、東京・名古屋をそれぞれ7:30、10:30、17:30発と言う設定は、今まで「ちょっとこの時間だと・・・」として避けてきた乗客へのアピールになるわけだし、何よりも既存の超特急便を全部置き換えると言うものでも無い事を考えると「顧客の選択肢を更に広げる」と言う方向性を示すものではないだろうか。特に17:30発の便に関しては30分前に東名経由の直行便が設定されており、名古屋駅まで直行で行く乗客と、途中区間を利用する乗客をそれぞれ区分しているとも考えることができる。

東名高速線に関して言えば、静岡口では急行便減便の一方で、直行便系統が増加している。そんな中で、今後の「東名高速線」がどのように変化していくのか、今後も注目していきたいと思う。

【以下おまけ】
■時間
 名古屋駅10:30→名古屋南JCT10:57→豊田JCT11:11→三ヶ日JCT11:50→浜松いなさJCT12:00→浜松SA12:10→遠州森町PA12:15/12:30→新静岡IC13:13→新清水JCT13:20→新清水IC13:25→新富士川橋13:31→足柄SA14:05/20→霞が関15:39→東京駅15:50

■乗務員
 名古屋支店のワンマン運行(乗務員交代は無し)

■車両
 4号:744-10992号車(名古屋支店)。
 元々は「新宿ライナー三河・名古屋号」に投入された、全席「デラックスシート」仕様のダブルデッカー車36人乗り。便によって車両は違うが、恐らくこの4号は「全席デラックスシート仕様」で運行になるのでは?コンセントあります。