静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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そう言う連携もありなのか。

いささか旧聞ですが。


 県とコンビニエンスストアを展開するローソン(東京都)は22日、県民サービスの向上や地域活性化を目的とする包括的連携協定を締結した。石川嘉延知事と同社の新浪剛史社長が県庁で協定書に調印した。
 協定では▽県内151店のローソンに県の広報物を配布するラックを設置▽静岡空港開港に合わせ、県内と国内就航先の店舗で空港や観光情報のPR▽サクラエビやイチゴなど、本県の特産物を活用した商品を開発し、県内外の店舗で発売―などを実施するほか、同空港利用者への特典提供や若者の就労支援、障害者施設への業務委託なども検討している。
 石川知事は「本県の目標『くらし満足度日本一』に協力いただけると期待している。今後も連携を密にしていきたい」と述べた。新浪社長は災害時のインフラ機能や地域の特産品を使った商品の需要の多さに触れ、「高齢化の中では地域密着が重要で、商品開発も中長期にわたって計画している。協定は今後も継続していきたい」と強調した。
 県が企業と複数分野にまたがる包括協定を結ぶのは初めて。
県、ローソンが包括協定 地域活性化など狙い静岡新聞(9/27確認)
 悪い言い方をすれば「CVSCSRの皮を被った宣伝じゃね?」と言えるかもしれませんが、個人的には結構面白い展開になるんじゃないのかな、と思っている所で。元々この手の話って言えば商店街や商工会・商工会議所のお株だったような気がしないのではないのですが、CVSがこのような形で地域のために汗を流すって言うのは「時代の流れなのかなぁ」と思う所で。
 CO2の削減問題で「コンビニの夜間休業」って言う事も遡上に上がっている中で、このような形で「コンビニ」の立っている現状を行政が認めて、それをWin-Winの関係でお互いに上手に使っていくと言うのは確かにアリだと思うし、コンビニも扱うものが「商品」から「サービス」に広がるに当たっては他のお店とまた違うものを得るのが必要なのはまた確かな話だと思う。そう考えると「もっと進めて行っていいんじゃね?」と思う所なんだけどね。
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 以前聞いたこんな話を思い出す。
 ある会社の役員さん(って言っても家族経営の会社なので年齢は自分と同じくらい)とバカ話をしている中で、仕事の話に中身がなった。資金関係の話になったとき、
「じゃぁ、商工会さんに相談してみりゃいいんじゃね?」
「いや、それが出来れば苦労しねぇよ」
「何で?」
「うちの親父と商工会の会長、仲悪いから。」
 所与の条件に話を付け加えれば「その会社と商工会の会長の会社は競争敵」。確かにそりゃまぁ「仲が悪い」って言うのも分かるし、狭い所である以上結構仕方ない部分があるんだけど。とは言え、全体の目的の中で「そんな細かい所に拘ってていいの?」って思う部分も実際にはあるんだけど、そこらへんに関してはあくまで余所者の自分が口を突っ込める問題ではないし。
 本業で「あの野郎」と言うのは仕方ないし、むしろそれ位の根性があるのはいい話だと思う。だけど、その「本業」と言う部分から離れて「地域全体」と言う視点でモノを見た場合には「あの野郎、いけ好かない野郎だけど仕方ねぇか」って言うような部分でやらなくっちゃ話が進まない部分ってのはどうしてもあると思う。そう言うwetな関係の中ではなかなか「連携」と言う話は出てこないと思うし、むしろ引用した「包括協定」なんて言うのは、dryな関係があったからこそ出て来る発想なんじゃないのかなと思う。そう思うとdryな関係って言うのも場合によっては大いに役立つのではないかと思う訳で。
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 何か何を書いているのか分からなくなってきてしまったが、競争は競争、連携は連携、と言うような形で割り切って物事を色々と考えないとならないんじゃないかなぁと思ったところで。