静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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うなぎに飽き足らず。


【静岡県】菓子製造販売の春華堂浜松市神田町、山崎泰弘社長)が、天然トラフグの皮を生地に練り込んだ洋菓子「ふぐサブレ」を考案し、販売している。遠州灘で水揚げされる天然トラフグのブランド化を狙う地元をあげての事業を後押しする新商品で「販路を拡大し、遠州の新名物にしたい」としている。
 サブレづくりは、天然トラフグのブランド化を進める県西部の観光にかかわる若手グループ「環浜名湖地域の観光振興を考える会」から「関連商品を考えてほしい」と頼まれたのがきっかけ。春華堂も「地域のためになれば」と乗り出した。
(中略)
国内の天然トラフグの約6割は遠州灘沖産。しかし、多くが下関などの他地域ブランドとして流通されている。春華堂は「一朝一夕には特産品にならないだろうが、着実に売れ行きを伸ばしたい」としている。春華堂は、電053(441)0055。
「ふぐサブレ」を遠州の新名物に 浜松春華堂が考案、販売 -中日新聞@Yahoo!ニュース-
 いや、知らなかった。60%が遠州灘沖で取れていたとは<天然トラフグ
 とまぁ、何故「浜松、つーか遠州灘で天然トラフグなんだ?」って言うのを改めて調べてみるとこんなものが網にかかってきた。

 浜松商工会議所では、かねてより「JAPANブランド育成支援事業」提案コンペに3事業をノミネートしていましたが、平成16年6月9日(水)に審査結果が公表され、「遠州灘天然とらふぐのブランド化とそれを活用した観光振興」事業が、全国98件の応募の中から静岡県内では唯一採択されました。(全31件採択)
「遠州灘天然とらふぐ」を全国ブランドに 中小企業庁「JAPANブランド育成支援事業」提案コンペで採択!-浜松商工会議所-
 以前から多少は漏れ聞いてはいたんだが、この助成事業を使った訳なんだなと今更ながら確認してみたわけで。まぁ、支援機関職員が恥ずかしい話だ(苦笑)。そう言えばと思って、中小企業施策ガイドブック(平成16年度版)を見直すと確かにありました。

国さらには海外の市場で通用する多様な地域発のブランド力(JAPANブランド)の育成・強化を目指した新事業挑戦を後押しします。あわせてより多くの活力あるチャレンジに向けた動きの裾野の拡大を図ります。
■対象となる方
 地域の小規模事業者等
■支援内容
 全国さらには海外のマーケットにおいても通用する高い評価を確立すべく、商工会・商工会議所等が単独または連携し、地域の企業等をコーディネートしつつ行う、マーケットリサーチ、専門家の招へい、企画、新商品開発・評価、デザイン開発・評価、国内外の展示会への参加、販路開拓活動等の取組を行うプロジェクトについて、総合的に支援を行います。
JAPANブランド育成支援事業 -中小企業庁-
 へぇ、こんな感じでやるんだって言うように思った訳なんだが。
 しかし、ちょっと待ってくれ。ここらへんの助成事業って前々から単独でやっている支援施策なんじゃないのだろうか?既存の施策に屋上屋を重ねる訳なのか?って言う感じで正直な話個人的には疑問に思う。確かにある制度がトリガーとなって地域性の再発掘を行うと言う行為は確かに意義深いって思うのだが(まぁ、それにプラスして少ないと言えどもお金がついてくるって言うのは有りがたい話だと思う)、果たして「制度があるからやってみよう」と考え方なのか、それとも「色んな事をやっているうちにこんな制度があるって言うのに気付いた」って言う考え方なのか、果たして一体どっちなんだろう。まぁ、最終的には投資(助成)に対してその結果が帰ってくれば問題ないと思うんだが、地域におけるモチベーションって言う事を考えると、個人的には後者であるべきなんじゃないのか、って思う。
 基本的には既存企業(まぁ、これから新しく企業を興そうと言う人も含むでいいや)が壁にブチ当たったときに「相談してみよう」って言うスタンスであるべきなんじゃないかと思うし、むしろそんな時に手をさしのべるのが「中小企業政策」なんじゃないのだろうか。
 とは言うものの、地域政策の中においてはやっぱりある程度のイニシアティブを取る必要も実際にはある訳で。まぁ、総合政策の中の「一分野」って言うのが産業政策の立場であると思うし、地域に対して産業は何が出来るのか?それを考え、地域の皆さんと一緒に実施していく事が産業政策の役目だと個人的には思っている(と言うか、そう仮説を立てていますが、何か?)その中で、地域にある資産を一緒に掘り起こしていくって言うのもまぁ、ウチらみたいな偽公務員・・・いや、それは俺が勝手に僭称しているだけであって・・・、の役目なんちゃうの?って思っている訳で。
 あ、話の方向がずれてきたw。
 でも、このスキーム位だったら会議所さんや商工会さんなんかでも国の支援無しで出来るんじゃないのかな?って個人的には思うんだが。そこで不足しているリソースがあるのであれば、それこそ専門家派遣事業を使ったりとかって言う形で出来るんじゃないのかなぁ・・・って思う訳なんだけど。
 まぁ、何にしてもいい事だとは思うし、折角ある制度だったらそれを活用して「活気のある地域づくり」をやって欲しいと思うし、それが出来なかったら、税金をドブに捨てる事になるわけで。